私たちは普通、目を開けて食事をするでしょう。
色や形など、食事の様子を目で確認すれば、おいしくいただけます。
もちろん目を開けて食事をするのは基本ですが、たまにはちょっと食事の仕方を工夫してみませんか。
それが「目をつぶりながら食事をしてみる」です。
目をつぶりながら食事をしてみると、不思議なことが起こります。
普段より味が際立って感じられるようになるでしょう。
より味が濃く、よりおいしく感じるはずです。
視覚情報を遮断することで、舌の味覚が研ぎ澄まされます。
目をつぶることで味わうことに集中できるため、いつも以上に味わい深く感じられるのです。
おいしいものが、いっそうおいしく感じられます。
普段から食べているものでも、目をつぶりながら食べてみると「こんな味をしていたの?!」と驚くに違いありません。
同じものを食べているのに、違った食べ物を食べているように感じるから不思議です。
おいしくないはずの食べ物がおいしく感じるようになるという奇跡に恵まれるかもしれません。
食事の際「味が薄いな」と思ったら、調味料に手を伸ばすのではなく、目をつぶりましょう。
味が強く感じられ、調味料が不要になるでしょう。
減塩効果につながって高血圧の人に効果的です。
場合によっては食事の量まで抑えられ、ダイエットに効果を発揮することも少なくありません。
目をつぶりながら食事をしてみると、そこには新しい世界が待っているのです。
この方法は、食べるときだけでなく、飲むときにも有効です。
コーヒー、お茶、紅茶、牛乳、オレンジジュース。
目をつぶりながら飲んでみると、いつも以上に味わい深く感じられるでしょう。
ごくごく飲むのではなく、ちびちび飲むのがコツです。
「こんなにおいしかったの!?」と、あまりのおいしさに自分でも驚くはずです。
普通の水でさえも、目をつぶりながら飲んでみると十分おいしいことがわかるはずです。
味がないのに味わい深い。
味はなくても、澄み切ったクリアな感覚を味わえるはずです。
たまには目をつぶりながら食事をしてみましょう。
目をつぶるだけで、あなたの新しい食の世界を体験できるのです。