「同じ食べ物は、どこから食べても同じだ」
そう思っているなら誤解です。
同じ食べ物でも、食べる部分や方法が変われば、味や印象が変わります。
わかりやすい例としては、お魚です。
生で食べるのと焼いて食べるのとでは、同じ魚であっても違った味に感じるでしょう。
生で食べれば「刺し身」になり、焼いて食べれば「焼き魚」になります。
イチゴケーキにも注目です。
「最初にどこから食べ始めるか」
端から食べるのと、イチゴから食べるのとでは、味わい方が変わります。
端から食べれば生クリームの味わいが口の中に広がるでしょう。
いきなりイチゴから食べれば、イチゴの甘みが口の中に広がるでしょう。
最初に食べる箇所が変われば、口の中に広がる味が変わり、食の雰囲気が変わります。
お味噌汁をいただくときも同じです。
汁からいただくのと具からいただくのとでは、味わい方が変わります。
汁からいただけば「飲む」から始まりますが、具からいただけば「食べる」から始まります。
目玉焼きも、黄身から食べるのか白身から食べるのかで、味の感じ方が変わるでしょう。
食パンも、パンの耳から食べるのか白い生地から食べるのかで違います。
リンゴを食べるときも、かじって食べるのと切って食べるのとでは、雰囲気が変わります。
スイカやメロンも、かぶりついて食べるのとスプーンですくって食べるのとでは、印象が変わります。
バナナをナイフとフォークを使って食べてみると、優雅な気持ちになって、ずいぶん印象が変わるはずです。
いろんな食べ方を試してみましょう。
新しい食べ方を取り入れてみるのもいいでしょう。
自己流の食べ方を発見してみるのも面白いでしょう。
マナー違反にならない範囲で、いろんな食べ方を工夫してみましょう。
人の食べ方を見ていて「こんな食べ方もあるんだね」と発見することがあるでしょう。
毛嫌いせず、真似をして取り入れてみることが大切です。
このことに気づくと、食の楽しみ方はたくさんあることがわかります。
同じ食べ物でも、食べ方が変われば味わいも変わります。
食べ方の数だけ、食の楽しみが増えるのです。