おいしく食べる簡単な方法があります。
おいしく食べたいなら、まずおいしそうに食べてください。
「まだ食べていない」
「いきなりおいしそうに食べるのは不自然」
「おいしいと感じるとは限らない」
「苦手な味かもしれない」
「苦手な食べ物をおいしそうに食べることはできない」
そう思うかもしれませんが、騙されたと思って、まずおいしそうに食べてみてください。
演技でいいのです。
下手な演技でもOKです。
おいしそうに食べると、不思議なことが起こります。
今までより味が鮮明に感じられるでしょう。
普通に食べるよりおいしく感じるでしょう。
おいしそうに食べたからです。
おいしいときにするリアクションを、最初にしてしまいます。
おいしそうな食べ方は、フライングスタートでOKです。
すると脳が「今おいしいものを食べているところだね」と解釈して、味覚の働きが活性化します。
「おいしそうに食べる」という振る舞いをすることで「おいしく味わおう」という意識が働き始めます。
より味が鮮明に感じられるようになり、味の感じ方もポジティブになります。
普通の味が、不思議とおいしい味に感じられるようになるでしょう。
食べ慣れているものであっても、味わい深く感じられるようになります。
おいしそうに食べようとすると、おのずと笑顔の表情になります。
明るい表情をすると自然と明るい気持ちになっていき、リラックスできたり幸福感が生まれたりします。
こうした相乗効果の結果、本当においしく感じるようになります。
「苦手なものまでおいしく感じてしまう」という奇跡が起こる可能性もゼロではありません。
おいしいからおいしそうに食べるのではありません。
おいしそうに食べるからおいしくなるのです。
おいしそうに食べることそのものが、食事をおいしくする方法です。
演技でいいのでおいしそうに食べてみてください。
大きく口を開ける。
にこにこしながら食べましょう。
嬉しそうな表情をしてみましょう。
周りの人から「何か嬉しいことでもあったのかな」と思われるような食べ方をしてみてください。
何を食べてもおいしく感じられるに違いありません。