執筆者:水口貴博

日々の食事をおいしく食べる30の方法

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食が細くなって落ち込む必要はない。食の質を上げればいいのだ。

食が細くなって落ち込む必要はない。食の質を上げればいいのだ。 | 日々の食事をおいしく食べる30の方法

年齢を重ねるにつれて、食が細くなることがあります。

昔はたくさん食べても平気だったのに、だんだん小食に変わっていきます。

胃袋が小さくなったと感じることがあるでしょう。

丼物を食べきるのが大変に感じてくる。

定食をすべて平らげるのが難しくなってくる。

人にもよりますが、30代に入るとじわじわ感じ始める人が多いようです。

無理やり胃袋に詰め込もうとすると、吐き気や胃もたれを起こして大変になります。

食べる量が少なくなれば、食の楽しみも半減するような感じがあるもの。

「最近めっきり食が細くなった。胃が小さくなってしまった。ずいぶん年を取ったものだ」

食の楽しみが制限されたかのように感じるかもしれません。

しかし、大丈夫です。

まったく問題ありません。

食が細くなっても、落ち込む必要も諦める必要もありません。

それはなぜか。

食が細くなれば、食の質を上げればいいからです。

「いかにたくさん食べるか」ではなく「いかにおいしく味わうか」

食が細くなっても落ち込む必要はありません。

食べられる量が減った分だけ、食の質を上げましょう。

食事の質とは「栄養」を含めて考えるものとします。

食べられる量が2分の1になれば、食事の質を2倍に上げましょう。

食が細くなってもうまくバランスが取れます。

たとえ食べられる量が3分の1になったとしても、食の質を3倍に引き上げればいいことです。

食の質を上げることで、おいしさの喜びも、味わいの感動も高まります。

食で大切なことは「いかにたくさん食べるか」ではありません。

「いかにおいしく味わうか」です。

食が細くなっても、食の質を上げれば、おいしく味わうことは十分可能です。

食が細くなってからが、食の本質を楽しむ本番

食が細くなったら、食のネクストステージに進むときです。

食が細くなったおかげで、発想の転換が生まれます。

「量を重視した食」から「質を重視した食」に切り替わり、新たな食の楽しみ方を見いだせます。

食べる量には限界はありますが、食の質には限界がありません。

無限に広がる食の可能性に足を踏み入れるときがやってきました。

経済力は必要になりますが、大人になって経済力が出てくる時期と重なるのでちょうどよいあんばいになるでしょう。

食事の量は少なくても、良質の素材を使ったものや素晴らしい美食を堪能すれば、十分満足できるはずです。

むしろ食が細くなったおかげで、本当の食の楽しみに気づけます。

高級レストランのフルコースディナーは、一皿の量は少なくても質は高い。

若いころにはわからなかった価値観を、ようやく理解できるようになるでしょう。

食が細くなったことにがっかりする必要はありません。

食が細くなっても、まだまだ食を楽しめます。

食が細くなってからが、食の本質を楽しむ本番です。

日々の食事をおいしく食べる方法(19)
  • 食が細くなっても、その分だけ食の質を上げてバランスを取る。
食事をおいしく楽しむコツは、深呼吸。

日々の食事をおいしく食べる30の方法

  1. 普通に味わうのではない。
    積極的に味わうのだ。
  2. おいしいものを探すより、おいしく食べる方法を身につける。
  3. おいしいからおいしそうに食べるのではない。
    おいしそうに食べるからおいしくなるのだ。
  4. どんなにおいしい食事も、汚れたテーブルでは台無し。
    おいしい食事は、きれいなテーブルがあってこそ楽しめる。
  5. 食事の所要時間をあと1分伸ばそう。
    おいしさを楽しむ時間が1分長くなる。
  6. 食べる前に「おいしそう」と言おう。
    食べているときは「おいしい」と言おう。
    食べ終わったら「おいしかった」と言おう。
  7. おいしく食べるつもりがないなら、食べるな。
  8. ながら食いは控えよう。
    食事中は、食べることに集中するのが一番。
  9. 料理を食べながら、使われている食材をイメージしよう。
    「肉眼」だけでなく「心の目」でも楽しむ。
  10. 相手の食べ残しが気になったときが大切だ。
  11. 新鮮な驚きや発見は、食べ慣れたものにある。
  12. 「いただきます」を言い忘れたら、食事中に言ってもいい。
  13. 「まずいかな」と思いながら食べない。
    「おいしいかな」と思いながら食べよう。
  14. おいしく感じたら、きちんと「おいしい」と言うことが大切。
  15. 嫌なことばかりの1日であっても、夜においしい食事をすれば、幸せに締めくくれる。
  16. たまには目をつぶりながら食事をしてみよう。
  17. 食べ終わった食器を流しに持っていくまでが食事。
  18. 無性に食べたくなったときのカップラーメンは、最高においしい。
  19. 食が細くなって落ち込む必要はない。
    食の質を上げればいいのだ。
  20. 食事をおいしく楽しむコツは、深呼吸。
  21. 同じ食べ物でも、食べ方が変われば味わいも変わる。
    食べ方の数だけ、食の楽しみが増える。
  22. 料理を作るプロがいるなら、料理を食べるプロもいていいはずだ。
  23. 楽しい雑談は、料理をおいしくする魔法の調味料。
  24. きちんと「香り」も楽しんでいますか。
  25. 走るから食べるのではない。
    食べるために走るのだ。
  26. 調味料を加えることが当たり前になっていないか。
    たまには調味料なしで食べてみよう。
  27. 元気が出ない原因は、食事にあるのかもしれない。
  28. おなかがぺこぺこになったら喜ぼう。
    普段よりおいしく感じるチャンス。
  29. おいしい料理を食べたいなら、おいしい料理を作れるようになればいい。
  30. 最後の一口を、気持ちを込めてきちんと味わう。

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