食事の時間をもっと豊かにする工夫があります。
方法は簡単です。
食事をいただきながら、元の食材をイメージしてみましょう。
目の前の食事が元の食材というケースもありますが、調理済みのものであれば、元になった食材があるはずです。
たとえば、ご飯であれば「稲」をイメージします。
パンであれば「小麦」をイメージします。
お豆腐であれば「大豆」をイメージします。
チョコレートであれば「カカオ豆」をイメージします。
食べ物に限らず、飲み物でもかまいません。
たとえば、コーヒーであれば「コーヒー豆」をイメージします。
バナナジュースであれば「バナナ」をイメージします。
アップルジュースであれば「リンゴ」をイメージします。
ぼんやりしたイメージしか浮かばなくてもかまいません。
難しく考えず、ちょっとした遊び心で楽しくイメージしてみてください。
最大限に想像力を働かせることで、目の前にある食事から、いろんなイメージが浮かんできます。
元の食材がわからないときはインターネットで調べてみるといいでしょう。
「この食材から作られているのだね」とわかれば、ちょうどいい勉強になって教養になります。
元の食材をイメージするだけですが、素晴らしい効果が秘められています。
料理を食べながら元の食材をイメージすると感慨深くなります。
命をいただいている実感が生まれ、食事に対して感謝せずにはいられなくなります。
それだけではありません。
食事を「心の目」でも楽しめるようになります。
一般的に私たちは、食事を「肉眼」で見て楽しみます。
元の食材を思い浮かべることで、心の目が働いて、イメージでも楽しめるようになります。
「目の前にある食事という見える光景」と「元の食材という見えない光景」の2つを楽しめます。
2つのイメージを楽しめるようになり、食事の楽しみが2倍になるのです。
使われている食材をイメージすることで食生活が豊かになります。
想像力を鍛えるきっかけにもなります。
想像力は、食の味わいを深める重要な要素です。
食生活を豊かにする知恵として活用してください。
ちょっと想像を働かせるだけで食の楽しみが倍増するのですから、使わない手はありません。