「ああ、腹が立って仕方がない!」
思いどおりにいかないときは、いらいらするでしょう。
私たちの日常では、むっとしたり腹が立ったりすることがあるものです。
うるさい小言やうっとうしい説教を受けたときは、特にいらいらするものです。
もし腹が立ったら、すぐ感情を静める方法があります。
食事のことを考えてください。
おいしい食事ができることを考えましょう。
昼前なら昼食のことを考え、夕方前なら夕食のことを考えましょう。
中途半端な時間なら、おやつのことを考えてもOKです。
怒りの感情が強くて、食事のことを考えるどころではないかもしれません。
なかなかそんな気になれないかもしれませんが、少しでいいので食事のことを考えてみてください。
「あと1時間後には食事ができる」
「今日は何を食べようかな」
「早く食事の時間がやってこないかな」
食べたいものを頭に思い浮かべてください。
たった10秒でいいのです。
10秒すら難しいなら5秒でもかまいません。
食事をおいしく楽しんでいる自分もイメージしましょう。
するとどうでしょう。
どんどんいらいらが消えていき、気持ちが落ち着いてくるはずです。
小さなことに腹を立てている自分が滑稽に思えてくる。
気づけば、平静を取り戻しているはずです。
「あれ? 何にいらいらしていたのだったかな?」
何にいらいらしていたのか思い出せなくなっているでしょう。
腹が立っていることがどうでもよくなっているに違いありません。
食べることは、3大欲求の1つです。
基本的欲求はなによりも優先されます。
食べることを考えると、怒りの感情から注意がそれ、はっと我に返ります。
食べることは、人生で最も幸せな瞬間です。
「もう少し待てば、おいしい食事が食べられる」と思えば、いらいらが小さなことに思えてきます。
心に余裕が生まれ、感情が収まって、冷静な自分を取り戻せます。
どんなにいらいらしていても、食欲にはかないません。
イメージによっては、怒りが収まるだけでなく、幸せな気持ちにもなれるでしょう。
食の力とは、それほど偉大なのです。
上司に叱られている最中でも「このあとは何を食べようかな」と考えていればいいのです。
頭の中は見られませんから、ばれる心配はありません。
くれぐれも、にやけた顔にならないように要注意です。
腹が立ったら反射的に食事のことを考える癖をつけておきましょう。