アイデアは、意外なところに存在します。
それは、睡眠中の夢です。
夢の中には、アイデアのヒントがいっぱい詰まっています。
あることについてじっくり考えてから床に就くと、睡眠中、アイデアに関係する夢を見ることがあります。
仕事に集中して、疲れ果てて寝たとき、仕事に関する夢を見た経験はないでしょうか。
夢の正体はまだ完全に解明されていませんが、現在のところ「夢は、日中の記憶を整理する過程で見るもの」という説が有力です。
日中に経験したり考えたりしたことは、頭の中で一時的に記憶されていて、まだ整理されていない状態です。
睡眠中は、外部からの情報の吸収がないため、そのときに情報を整理します。
情報が整理されている最中、その支離滅裂な光景が夢として現れるといわれています。
物を整理整頓するとき、一時的に部屋が散らかるのと同じです。
その夢は、アイデアのヒントになるため、活用する価値があります。
「夢には価値がない」と思うかもしれませんが、誤解です。
過去には、夢からヒントを得たことで、偉業を果たした偉人もいます。
作家メアリー・シェリーの代表作「フランケンシュタイン」は、夢の産物です。
ある日、メアリーは、死からよみがえった巨人の夢を見て、そこから着想を得ることで小説に生かしました。
アインシュタインの一般相対性理論も、夢からヒントを得たことで有名です。
山の急な斜面でそり滑りをしたところ、光の速さまで達したとき、周りの様子が変化する夢を見て、着想を得ました。
ノーベル物理学賞の受賞者である湯川秀樹博士の「中間子理論」も、夢がヒントになって生まれました。
化学者アウグスト・ケクレがベンゼン環の分子構造を思いついたのも、夢がきっかけです。
蛇が自分の尾に噛みつきながらくるくる回転している夢を見て、着想を得たといいます。
ビートルズの代表曲「Yesterday」も、夢を生かしたたまものです。
ある日メンバーの1人であるポールが、夢の中で聴いたメロディーをそのまま曲にしました。
あなたも、夢をアイデアのヒントにしませんか。
しっかり仕事をしてから寝ると、潜在意識にアイデア発想を依頼することができます。
本気でアイデアを出したいなら「夢の内容すらネタにする」という積極的な姿勢を持っておきたい。
特別難しい作業ではありません。
枕元にペンとメモ帳を置いておき、目が覚めた瞬間、覚えている夢の内容を書き留めるだけです。
夢からインスピレーションを得れば、アイデア発想に役立つに違いありません。
上手に夢を利用することで、潜在意識の働きを生かせるようになります。
夢は、潜在意識からのメッセージです。
夢を生かすことで、あなたの夢も叶いやすくなるのです。