アイデア発想をするなら、捨てておきたい気持ちがあります。
それは「もったいない」という気持ちです。
もちろん「もったいない」という気持ちが悪いわけではありません。
「もったいない」という気持ちは、素晴らしい美徳精神です。
無駄を惜しむ気持ちは大切です。
「もったいない」という気持ちがあるからこそ、浪費や無駄遣いを防止でき、節約できたりお金を貯めたりできます。
「無駄なく有効に使う」という意味では、これ以上の精神はないでしょう。
倹約精神の強い人なら、普段から「もったいない」が口癖になっているでしょう。
しかし、アイデア発想では、一時的に「もったいない」という気持ちを捨てておくほうが効果的です。
もったいない気持ちを持っていると、アイデア発想の妨げになるからです。
アイデア発想に必要な道具の定番と言えば、ペンとメモ帳です。
「ペンとメモ帳を買うお金がもったいない」と思って、購入を控えていると、アイデアを書き留められなくなります。
たとえペンとメモ帳があったとしても、もったいない気持ちがあると、メモの取り方が消極的になる。
「できるだけ長持ちさせたい」という気持ちが、メモを書き留める意欲を下げます。
ペンもメモ帳も、勢いよく消耗するくらいになったほうが、気軽に書き留めやすくなります。
アイデア発想には、資料集めで書籍や雑誌を購入することになるでしょう。
図書館で借りることもできますが、一部を切り抜いたりマーカーで線を引いたりするなら、購入する必要があります。
このとき、もったいない精神が働いて、購入をためらっていると、資料を集めることができなくなります。
資料が不足していれば、アイデア発想も頓挫します。
「もったいない」という気持ちを捨てるからこそ、必要な資料を集められ、アイデアを出していけます。
アイデア発想では、デジタル機器を活用するとスムーズです。
デジタルのメモ帳なら、容量に空きがあるかぎり、いくらでも書き込めます。
編集機能や検索機能も、デジタルのほうが圧倒的に便利です。
文章作成ソフト・表計算ソフトなどの便利なソフトウェアの購入にも、お金がかかることがあります。
出費を惜しんで、デジタル機器やソフトウェアを買い控えていると、思うようにアイデア発想ができません。
資料といいツールといい、アイデア発想には、ある程度お金がかかります。
「もったいない」という気持ちを捨てましょう。
無駄なものなら購入を控えるべきですが、必要なものなら、もったいない気持ちを振り切ってでも購入するべきです。
むしろ大胆にお金を使っていくくらいの気持ちになったほうが、アイデア発想もスムーズになります。