いきなり秀逸なアイデアを出そうとするのは困難です。
もちろんいきなり秀逸なアイデアが出ることもあります。
耳元で誰かがささやいたかのように、突然素晴らしいアイデアが出ることもあるでしょう。
何の前触れもなく、突然ユニークな考え方が浮かび、天才的なアイデアが出ることもあるでしょう。
アイデアとは、既存要素の新しい組み合わせです。
運と偶然が重なって、既存要素の新しい組み合わせができ、自然と素晴らしいアイデアがひらめくこともあります。
アイデア発想では、運や偶然に救われることがあるのも事実。
アイデアを出す方法論はありますが、方法論に頼らなくても、運と偶然が重なって突然ひらめくこともあります。
しかし、実際のところ、いきなり最初から秀逸なアイデアが出ることはめったにありません。
平凡なアイデアなら出ても、秀逸なアイデアはめったに出てきません。
いきなり秀逸なアイデアを出そうとすると、精神的なプレッシャーが大きくなって息苦しくなります。
いくら考えても、秀逸なアイデアが出ないと、だんだん自分に自信がなくなってきます。
「自分には能力がない。センスも才能もない。クリエイティブな仕事に向いていないのだろうか」
自己嫌悪になって、挫折してしまうのです。
ここで大切な前提があります。
いきなり秀逸なアイデアを出そうとするのではありません。
平凡なアイデアを組み合わせて、秀逸なアイデアにしましょう。
平凡なアイデアは、うまく組み合わせると、秀逸なアイデアに変わります。
秀逸なアイデアが出なくても、平凡なアイデアなら出るでしょう。
普通で当たり前のアイデアも、上手に組み合わせて大きくしていけばいいのです。
たとえば「健康と教養と同時に実現する方法」について、アイデアを考えるとします。
知恵を振り絞って考えた結果、次の2つのアイデアが出たとします。
それぞれは平凡なアイデアですが、この2つを組み合わせます。
「ランニングをしながら、音声コンテンツを2倍速で聞く」
平凡なアイデアを組み合わせると、秀逸なアイデアに変わりました。
これだけでいいのです。
秀逸なアイデアのヒントはどこにあるのか。
それは、平凡なアイデアです。
平凡なアイデアは、単体では「平々凡々」であっても、組み合わせると「斬新奇抜」に変わります。
どんどん平凡なアイデアを出していきましょう。
平凡なアイデアをうまく組み合わせることで、秀逸なアイデアに発展できます。
秀逸なアイデアは、平凡なアイデアの集合体なのです。