出たアイデアのうち、実用性が乏しいものは不採用にします。
採用になるのは数える程度で、出したアイデアの多くは不採用になるでしょう。
99パーセント以上が不採用になることもあるはずです。
不採用にしたアイデアはどうするか。
もちろんそのまま処分するのも悪くありません。
仕事が終わって必要がなくなれば、残していても邪魔になるだけ。
いらないものは処分したほうがすっきりします。
しかし、不採用になったアイデアはゴミとして考えるのは大げさです。
一生懸命考えて出したアイデアを捨てるのはもったいない。
想像力と発想力をたっぷり働かせて考え出したアイデアは、汗と涙の結晶でもあります。
アイデアを捨ててしまうことは、時間・労力・お金を捨てることにもなります。
そのため、不採用になったアイデアであっても、将来のことを考え、できれば保管しておくのがおすすめです。
後から別の形で役立つかもしれないからです。
100パーセント不要なものなら処分するのもいいですが、ある程度形になったアイデアなら、保管しておくといいでしょう。
いつか類似の仕事があったとき、以前使ったメモ帳を引っ張り出せば役立つでしょう。
メモしたアイデアがそのまま役立つこともあれば、ヒントとして役立つこともあるでしょう。
「昔こんなアイデアを考えていたな。あのときは不採用だったけど、今回の仕事では役立つかもしれない」
今回の仕事で不採用になりましたが、別の仕事では役立つかもしれません。
うまく役立てば、時間やプロセスをショートカットできます。
デジタルデータのメモなら、そのままデータを残しておくといいでしょう。
プロジェクト別でフォルダーを作り、その中にデータを保管しておけば、必要に応じて確認できます。
紙のメモ帳なら、収納しやすい場所に保管しておくといいでしょう。
小さなメモ帳なら、さほどスペースは取られないはずです。
かさばるのが気になるなら、ドキュメントスキャナーを使ってデータ化しておくと便利です。
いったんデータ化すれば、容量が許すかぎり、物理的にかさばることはありません。
データが大きいなら、圧縮処理を施すことでサイズを小さくできます。
アイデアは、いつどこでどんな形で役立つかわかりません。
不採用になったアイデアとはいえ、過去の財産です。
大事にアイデアを取っておけば、いつか日の目を見る日が来るかもしれません。
いったん不採用になったアイデアであっても、敗者復活で採用される可能性もゼロではないはずです。
トーナメントで敗者復活があるように、アイデアも敗者復活があるかもしれません。
後から事情が変わって「やっぱりあのときのアイデアを採用しよう」と急展開する可能性もあります。
不採用にしたアイデアは、処分より保管しておくのがベターです。