執筆者:水口貴博

アイデアを出す30の方法

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制約は、アイデア発想の起爆剤。

制約は、アイデア発想の起爆剤。 | アイデアを出す30の方法

「なかなかアイデアが浮かばない」

そんなときは、アイデア発想に「制約」を作ってください。

「制約を作ると、不便になる」

「わざわざ制限を作るのは不自然」

「制約を作ったら、余計にアイデアが出なくなる」

そう思うかもしれませんが、逆です。

制約がないと、何でも考えていい状態になります。

もちろん何でも自由に考えていいのはメリットですが、一方でデメリットでもあります。

自由すぎるのも考えものです。

何をどこから考えていいのかわかりません。

「夕食は何が食べたい?」と聞いたとき「何でもいい」と答えられると、決めにくくなるのと同じです。

考える範囲が広すぎると、何を目安にしていいかわからず、途方に暮れます。

「何でも自由」という状態では、かえってアイデアが出なくなるのです。

そこで利用したいのが「制約」です。

なかなかアイデアが浮かばないなら、制約を作ってみましょう。

アイデアを考える範囲がぎゅっと絞られ、考えやすくなります。

たとえば、友人の誕生日にサプライズを考えるとします。

サプライズにもさまざまな種類があって、自由すぎると、かえって考えにくくなります。

そこで「3分でできること」という制約を作ります。

3分でできることなら、サプライズの種類が限られます。

適度な制約によって、選択肢が一気に減って、アイデアを考えやすくなるでしょう。

子どもが喜ぶプレゼントを考える場面があるとします。

子どもが喜ぶプレゼントもさまざまですが、金額に「3000円以内」という制約を作ります。

制約を作れば、対象範囲が絞られ、アイデアを考えやすくなります。

3000円を超えそうでも、知恵と工夫次第で、さまざまなアイデアが浮かぶようになります。

大切なことは「自分で制約を作る」ということです。

誰かに与えられるのを待つのではありません。

もし制約がないなら、自分で制約を考えましょう。

制約が多すぎたり厳しすぎたりすると逆効果ですが、適度な制約は必ず役立ちます。

制約は必須ではありませんが「何でもいい」という状態で困ったなら、利用する価値があるでしょう。

迷ったときは、まず「3」から始めてみる

制約の範囲に迷ったときは、まず「3」という数字から始めてみてはいかがでしょうか。

「3」という数字は、少なすぎず多すぎず、ほどよい数字です。

たとえば、「3分」「3本」「3回」「3時間」「3,000円」などです。

もちろん「3」はあくまで目安であり、状況に応じて変えてみましょう。

「3」を軸にすると制約を設定しやすくなるでしょう。

制約を「邪魔」と感じる人もいるかもしれませんが、誤解です。

制約を作ると、アイデアに深みが出ます。

制約は、アイデア発想の起爆剤なのです。

アイデアを出す方法(19)
  • アイデアが出ないときは、制約を作る。
  • 制約の目安に迷ったときは、まず「3」から始めてみる。
アイデアを探すなら、熟読の必要はない。
見出しやまとめを読むだけで十分。

アイデアを出す30の方法

アイデアを出す30の方法
  1. 「なんとなく」でアイデアは出ない。<br>アイデアを出すには、方法論がある。
    「なんとなく」でアイデアは出ない。
    アイデアを出すには、方法論がある。
  2. アイデアに、センスや才能は必要ない。<br>必要なのは、方法と努力。
    アイデアに、センスや才能は必要ない。
    必要なのは、方法と努力。
  3. アイデアとは何か。
    アイデアとは何か。
  4. アイデアとは、既存要素の新しい組み合わせにすぎない。
    アイデアとは、既存要素の新しい組み合わせにすぎない。
  5. アイデアを出す第1段階は、資料集め。
    アイデアを出す第1段階は、資料集め。
  6. アイデア発想には、基本の5段階がある。
    アイデア発想には、基本の5段階がある。
  7. アイデアを出すなら「質」より「量」を意識しよう。
    アイデアを出すなら「質」より「量」を意識しよう。
  8. 常識で考えているかぎり、平凡なアイデアは生まれても、斬新なアイデアは生まれない。
    常識で考えているかぎり、平凡なアイデアは生まれても、斬新なアイデアは生まれない。
  9. アイデアには、好奇心と遊び心が必要。<br>ばかになって考えよう。
    アイデアには、好奇心と遊び心が必要。
    ばかになって考えよう。
  10. 「変わり者」と言われることを恐れるな。
    「変わり者」と言われることを恐れるな。
  11. 逆に考えるのを習慣にすれば、斬新なアイデアが出やすくなる。
    逆に考えるのを習慣にすれば、斬新なアイデアが出やすくなる。
  12. アイデアに必要なのは、記憶力より記録力。<br>常に書き留める準備をしておき、最速で書き留めよう。
    アイデアに必要なのは、記憶力より記録力。
    常に書き留める準備をしておき、最速で書き留めよう。
  13. 最初から根拠を考えない。<br>根拠は後から考えよう。
    最初から根拠を考えない。
    根拠は後から考えよう。
  14. インターネットに依存した情報収集には要注意。
    インターネットに依存した情報収集には要注意。
  15. 部屋にこもってばかりでは、よいアイデアは出ない。<br>本当のヒントは、外にある。
    部屋にこもってばかりでは、よいアイデアは出ない。
    本当のヒントは、外にある。
  16. 明確な目標を決めておこう。<br>カラーバス効果によって、アイデアのヒントが見つかりやすくなる。
    明確な目標を決めておこう。
    カラーバス効果によって、アイデアのヒントが見つかりやすくなる。
  17. 何でもヒントにする。<br>何でもヒントになる。
    何でもヒントにする。
    何でもヒントになる。
  18. ひたすら新しい組み合わせを試し続けるだけでいい。
    ひたすら新しい組み合わせを試し続けるだけでいい。
  19. 制約は、アイデア発想の起爆剤。
    制約は、アイデア発想の起爆剤。
  20. アイデアを探すなら、熟読の必要はない。<br>見出しやまとめを読むだけで十分。
    アイデアを探すなら、熟読の必要はない。
    見出しやまとめを読むだけで十分。
  21. アイデア発想では、アナログとデジタルのどちらが有利か。
    アイデア発想では、アナログとデジタルのどちらが有利か。
  22. 気分転換やリフレッシュによって、アイデアが促される。
    気分転換やリフレッシュによって、アイデアが促される。
  23. 小さなひらめきを軽視しない。
    小さなひらめきを軽視しない。
  24. 1つのアイデアには、100万円の価値がある。
    1つのアイデアには、100万円の価値がある。
  25. アイデア発想は、苦しむものではなく、楽しむもの。
    アイデア発想は、苦しむものではなく、楽しむもの。
  26. 最初の形にこだわると、アイデアの発展を妨げる。
    最初の形にこだわると、アイデアの発展を妨げる。
  27. 自分の頭だけで考えていると、狭い世界にとらわれる。
    自分の頭だけで考えていると、狭い世界にとらわれる。
  28. アイデアパーソンになったつもりで考えよう。
    アイデアパーソンになったつもりで考えよう。
  29. アイデアがひらめきやすい環境「4B」とは。
    アイデアがひらめきやすい環境「4B」とは。
  30. アイデアは、実行してこそ意味がある。
    アイデアは、実行してこそ意味がある。

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