自己肯定感が低い人は、できることへの執着があります。
「あれもできなければいけない。これもできなければいけない」と思っています。
できないことを考えれば考えるほど、不安や恐怖を感じて、自己肯定感を下げてしまいます。
できないことがあったとき、自分を責めていませんか。
自分で自分を叱っていませんか。
たしかに、できないよりできるほうがいいのは間違いないでしょう。
できないことがあるのは悪いことだと思い、何とかできるように頑張ろうとする。
しかし、ここに大きな誤解があります。
できないことがあるのは、悪いことではありません。
世の中に何でもできる人は1人もいません。
できないことがあるのは、人として普通のこと。
何でもできる人は、空想の世界の話だけです。
現実に存在する人は、誰もが何らかの欠陥を持っています。
何かができず、何かが不得意で、何らかの短所があります。
たとえできないことが山ほどたくさんあっても、正常の範囲です。
悪いことでも不自然なことでもありません。
何でもできる人は1人もいないことに気づきましょう。
当たり前の真実に気づけば、できないことがあっても、軽率に自分を責めなくて済みます。
むしろできないことがあっても、自分をいたわってあげてください。
「できないことがあっても大丈夫」と優しく声をかけ、励ましましょう。
できないことがあっても、自分を責めないでください。
苦手や不得意なことがあってもいい。
短所や欠点がたくさんあってもいい。
できないことがあるのは、むしろ人間である証拠です。
できることだけでなく、できないことも、自分を構成する要素です。
中途半端なところも自分です。
できないことは「個性」と考えましょう。
それに気づけば、束縛から心が解き放たれ、自由になれます。
欠点や欠陥こそ、あなたの魅力に変わるのです。