「自己肯定感は大切」
「自己肯定感が低いのはよくない」
「自己肯定感を高めよう!」
ちまたでは、自己肯定感を推奨する言葉が聞かれます。
自己肯定感とは、自分の存在意義・存在価値を認める感情のことをいいます。
自分がこの世にいることを肯定して、前向きに自分を評価して、積極的に自分を認めるということです。
「自己肯定感はあったほうがいいのだろうか」と、自己肯定感の必要性に疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
たしかに自己肯定感は、義務教育の必修科目にあるわけではありません。
「自己肯定感」という言葉すら、ほとんど聞いたことがないという人もいるでしょう。
結論から言うと、最低限の自己肯定感は必要です。
自己肯定感と生きる力は、密接な関係があるからです。
自己肯定感が低いと、さまざまな弊害が生じます。
前向きな気持ちになれず、気力やモチベーションが低下します。
心が卑屈になり、笑顔と口数が減って、人付き合いにも支障が出ます。
何をするにも消極的になり、人生に対して悲観的になります。
あらゆることに自信が持てず、行動力が低下します。
生きる希望を持てなくなり、自分の殻に閉じこもってしまいます。
自己肯定感が低いと、自分を否定することにつながります。
「自分が恥ずかしい」「自分はダメな人間」「自分には価値がない」といった自己卑下・自己嫌悪に苦しめられます。
時には精神的な病に発展するケースも少なくありません。
不謹慎なことですが、著しく自己肯定感が低い場合、絶望的な考えしか浮かばなくなります。
「生きている意味がない」
「自分は誰からも必要とされていない」
「自分はこの世からいなくなったほうがいいのではないか」
自己肯定感がゼロになると、生きる力もゼロになります。
自分にも人生にも絶望して、すべてを諦め、希死念慮・自殺願望に至る可能性もゼロではないのです。
「低すぎる自己肯定感は命に関わる」と言っても大げさではありません。
そのため、最低限の自己肯定感は必要です。
自分を肯定することは、自分を愛することでもあります。
人生の土台であり、心の安定をもたらすために必要です。
少しでも自己肯定感を上げることで、前向きな考え方になり、積極的な性格になり、生きる力につながります。
人生は、嬉しいこと・楽しいことばかりではなく、苦しいこと・悲しいこともあります。
山あり谷ありの人生を生きるためにも、自己肯定感は必要な装備なのです。