できないことばかり考えていても、気分が落ち込んでしまうだけです。
人間は、もともと何もできない状態から生まれてきました。
自分で立つことも、食べることも、話すこともできないという、本当に何もできない状態から生まれてきました。
成長するにつれ、次第に体力と知識を身につけ、できることが増えてきます。
それでも成人した大人でさえ、できることよりできないことのほうが、まだまだ圧倒的に多くあります。
できないことばかり考えても、未来につながりません。
自分ができないことを考えるより、自分ができることを考えるようにしましょう。
私はたくさんの本を書いていますが、知っていることより知らないことのほうが圧倒的に多くあります。
たとえば考古学や植物の話は、苦手でほとんど知識がありません。
このように本を書いているのは、自分が知っていることだけです。
手持ちの駒以外は使っていません。
できないことを、無理をしてやっているわけではなく、できることだけに焦点を絞っているだけです。
ときどき私のことを能力のある人間だと思ってくれる人がいて、嬉しくは思いますが、実際は私など単なる凡人にすぎません。
自分ができることだけを、人一倍に一生懸命やっているだけです。
自分が好きなことやできることだけに、集中してやっているだけです。