なぜ自己肯定感が低いのでしょうか。
もちろん自己肯定感が低い原因は、人によって異なります。
不遇な生い立ちもあるでしょう。
親の都合で転勤が多いことも関係あるでしょう。
人間関係のトラブルによる自信喪失もあるでしょう。
原因を細かく挙げると数多くありますが、自己肯定感が低くなる原因として、よくあるパターンが3つあります。
「成功体験の不足」「親の愛情不足」「容姿や持病による劣等感」です。
これらは「自己肯定感を低下させる3大原因」と呼んでもいいでしょう。
もちろんすべてではありませんが、自己肯定感が低い人は、この3つのどれかに該当する場合が大半です。
成功体験が不足していると、自己肯定感を高めることができません。
もちろん誰でも失敗することはありますが、大切なのは、成功体験と失敗体験のバランスです。
子ども時代、失敗体験が多くて成功体験が少ないと、自己評価を下げてしまいます。
最初から難しいことに取り組んでいると、挫折をしやすくなります。
たとえ成功体験が多くても、トラウマになるような失敗体験が1つでもあると、一気に自己肯定感を下げることがあります。
「自分はダメな人間だ」と考えるようになり、自己肯定感の低下につながるのです。
子ども時代、親の愛情に触れる機会が少ないと、自己肯定感が下がる原因になります。
一言で「愛情不足」とはいえ、種類はさまざまです。
過干渉や過保護は、一見すると素晴らしい愛情表現に思えますが、場合によります。
子どものためを思う過干渉・過保護もありますが、中には親のエゴでしかない場合があります。
残念なことですが「毒親」と呼ばれる親が少なからず存在しているのも事実です。
怒ることについても、教育の一環であり、親の愛情表現に思えますが、やはり場合によります。
一言で「教育」とはいえ「愛のある教育」と「愛のない教育」は別物です。
愛のある教育だからこそ、子どもはすくすく育ちます。
教育に愛がないと、自分を否定されていると感じ、むなしさしか感じません。
「親から愛されている」と実感できる機会が少ないと、子どもは自分の存在価値・存在意義を感じられなくなります。
子どもは自分に自信を持てなくなり、自己否定感につながります。
容姿に恵まれていないと、卑屈な心が生まれ、コンプレックスに変わる場合があります。
また、重い持病があると、不便や制限が多いため、ネガティブ思考を招く場合もあります。
容姿や持病に大きな欠陥があると、劣等感が生まれ、自己肯定感の低下を招くケースがあります。
自己肯定感を下げる原因の多くは、上記の3つのどれかに該当することが大半です。
自己肯定感を上げるとはいえ、簡単ではなく、時間もかかります。
子どもは親を選ぶことはできないため、改善が難しいことも少なくありません。
ただし、大人になってからも自己肯定感を高めることは可能です。
「もう間に合わない」と考えるのが一番よくありません。
成功体験が少ないなら、これから増やせばいいでしょう。
こつこつ成功体験を積み上げていくことで、時間はかかりますが、自信をつけていくことが可能です。
親の愛情不足なら、これから親子関係を改善していけばいいでしょう。
完全な毒親で改善の見込みがないなら、親元から離れたり恋人を見つけたりする方法もあります。
容姿や持病に問題がある場合も諦めてはいけません。
完全に変えるのは難しくても、成功体験やポジティブ思考の力によって、意識を変えていくことは可能です。
自己肯定感に手遅れはありません。
自分と向き合い、自己肯定感が低い原因を探ってみてください。
そして「必ず自己肯定感を高めることができる」と信じて取り組むことが大切です。