自己肯定感を高める前に、まず考えておきたいことがあります。
「自己肯定感が低い原因を探る」という取り組みです。
「自己肯定感が低くて生きるのがつらい」と嘆くだけでは、スムーズな改善は難しいでしょう。
人生経験を積んでいくにつれて自己肯定感が高まっていくこともありますが、自然任せは好ましくありません。
結果があるなら、原因があります。
「原因なんて考えたくない」と思うかもしれませんが、原因を知らずして、スムーズな改善は難しいのが現実です。
原因がわかってこそ、必要な対策もわかり、改善もスムーズになります。
自己肯定感を高める方法は数多くあります。
場当たりで取り組むより、原因に応じた方法で取り組むほうが、効果が高くてスムーズです。
客観的に自分を見て、自己肯定感が低い原因を探ってみてください。
たとえば、成功体験が少ないことが原因だったとします。
幼いころから失敗体験ばかりで、成功体験が少ないなら、これから成功体験を積み上げていくようにします。
いきなり大きなことに挑戦するのではなく、最初は小さなことから挑戦しましょう。
小さな成功体験でもいいので、こつこつ積み上げていけば、自己肯定感を高めていけます。
たとえトラウマになっている失敗体験があっても諦めないでください。
大きな失敗体験があっても、大量の成功体験を積み重ねていくことで「記憶の上書き」が可能です。
膨大な成功体験が失敗体験の記憶を上書きしていくことで、トラウマを克服することが可能です。
親の愛情不足が原因だったとします。
喧嘩をしているなら仲直りをします。
親の態度で直してほしいところがあるなら、優しく改善を提案してみます。
両親が共働きで忙しく、かまってもらえなかったなら、これから一緒に過ごす時間を増やせないか考えてみます。
子どもは親を選べないので、改善の限界もあるかもしれませんが、最善を尽くす価値はあるでしょう。
完全な毒親で改善の見込みがゼロなら、いっそのこと親元を離れて、一人暮らしを始めるのもいいでしょう。
親と離れて暮らしたほうが、自分らしい生き方を実現でき、自己肯定感を高める近道になることがあります。
自分と向き合うのは、精神的に苦しい作業です。
弱い自分や不遇の人生に気づかされることもあるかもしれませんが、原因を知るためには大切なプロセスです。
不快感が伴うことを覚悟の上、自分の自己肯定感が低い原因を探ってみてください。
自己肯定感が低い原因を探ることは、気づきをもたらし、自分の理解を深めるきっかけになります。
生い立ちや家庭環境を理解する手がかりにもなるでしょう。
自己肯定感を高める方法は、まず自己肯定感が低い原因を探ることから始まるのです。