心を押しつぶす見えない敵。
それは、プレッシャーです。
プレッシャーを感じると、心にストレスが生まれ、心拍数が上がります。
プレッシャーは、仕事のやる気を高めたり効率を上げたりする効果がある一方、ストレスとして悪影響があるのも事実。
プレッシャーが長期的に続くと、いずれ限界に達して、心の病を引き起こす恐れもあります。
プレッシャーを与えている犯人は誰でしょうか。
たとえば、周りから応援されると「期待」というプレッシャーを感じます。
「プレッシャーを与える犯人は、周りの人だ」と思うかもしれません。
重要な仕事に取り組んでいるときには「責任」というプレッシャーを感じます。
「プレッシャーを与える犯人は、大きな仕事だ」と思うでしょう。
締め切りのある仕事なら「時間」というプレッシャーを感じます。
「締め切りのせいで、タイムプレッシャーを感じる」と思うでしょう。
それぞれプレッシャーを与える犯人は明白に思えますが、誤解があります。
プレッシャーを与えている本当の犯人は、自分です。
プレッシャーとは、自分で勝手に作り出している心的ストレスです。
自分が「プレッシャー」と認識するから、プレッシャーになります。
自分の心の中で勝手にプレッシャーを作り出し、自分で自分を苦しめています。
そのため、プレッシャーがあっても、気にしなければなくなります。
たとえ外部から圧力を加えられても、自分がプレッシャーを無視すれば、プレッシャーにはなりません。
天然ぼけの人がいつも穏やかでいられるのは、プレッシャーを認識していないからです。
鈍感になると、プレッシャーがあることに気づかないので、ストレスにも強くなります。
もしプレッシャーに苦しんでいるなら、自分の心をコントロールすることです。
プレッシャーを与える本当の犯人は自分であることに気づき、自分の心を戒めましょう。
プレッシャーがあっても、気にしないよう、心をコントロールするのです。
むやみに考えすぎず、深掘りもしない。
あえて無視する勇気を持ちましょう。
たとえば、やるべき仕事に集中して、余計なことは考えないようにします。
仕事のことだけ考えていれば、プレッシャーを考える余地がなくなります。
タイムプレッシャーが気になるなら、視界から時計やカレンダーをなくすのもアイデアです。
時間を気にする要素がなくなれば、今に集中しやすくなります。
「気にするな。無視しよう」と自分に言い聞かせ、プレッシャーから目をそらすのもよいアイデアです。
自分で心をコントロールすることで、プレッシャーの認識率が下がり、ストレスを減らせます。
プレッシャーの認識率をゼロにすることはできなくても、減らすことならできるはずです。
上手に心をコントロールできれば、プレッシャーによるストレスにも強くなるのです。