厳しい上司だと大変です。
「ああしろ、こうしろ」と、小言がうるさい。
仕事に厳しく、細かいところまで確認されます。
厳しい上司と接するたびにいらいらする。
よりによって、自分だけ特別厳しく接してくると、ますます嫌になるでしょう。
「私は上司のお抱え運転手ではない」と言いたくなる。
厳しい上司がいると、毎日叱られるために出社しているようなもの。
精神的につらくなり、ストレスが多くなるでしょう。
厳しい上司に当たると、人生の不運を恨むかもしれません。
上司に恨みや憎しみが湧いて、殺意すら覚える。
「早くいなくなってほしい」と祈るばかりの毎日。
わら人形を作ってやりたい衝動に駆られるかもしれません。
しかし、上司を恨みそうになったとき、厳しさの真実に気づいてください。
厳しくされているのではありません。
期待されているのです。
もしあなたのことを「無能な人間」と思っているなら、厳しく接しません。
何も仕事を依頼しなくなります。
目も合わしてくれなくなります。
無視されて、空気のように扱われるでしょう。
上司から何も言われなくなったら終わりです。
「期待に値しない人間」と評価されたことになります。
厳しいのもつらいですが、無視されるのはもっとつらい。
「ダメ人間」のレッテルを貼られているのと同じことになるのです。
厳しく接するのも体力を使います。
手間暇もかかり、なかなか面倒な仕事です。
時間や体力を使ってまで厳しく接しているのは、それだけあなたを期待している証拠です。
上司から「この人はできる」と認められています。
「この人なら吸収できる、成長できる、やり遂げてくれる」と期待されています。
表向きは厳しく見えるかもしれませんが、実は期待の裏返しです。
よい意味で、上司から注目されている状態です。
あなたの成長を期待しているから、自然と気持ちに熱が入り、態度や言葉遣いも粗くなってしまいます。
厳しい上司を恨むのではありません。
期待してくれている上司を感謝するのです。
厳しい上司がおとなしくなるくらい仕事のできる人間になってやりましょう。
上司の考えを先回りしようではありませんか。
期待は、応えるだけでなく、超えていきたい。
上司から厳しくされたら、期待を超える結果を出して、見返してやりましょう。
上司からの期待を追い風にすれば、仕事の加速力がつきます。
あなたが成長していけば、厳しい上司はだんだん教えることがなくなって、穏やかになります。