素直な心を邪魔する厄介な価値観があります。
先入観です。
私たちは生きていく中で、多くの情報に触れながら生きていきます。
人から聞いた話。
本を読んで学んだ教養。
新聞を読んで知ったニュース。
テレビ番組で知った豆知識。
インターネットで得たハウツー。
多くの機会によって知識を得ていますが、同時に先入観を持つことがあります。
先入観と聞くと、悪いイメージがあるかもしれませんが、そうとは限りません。
一定の先入観は生きていくうえで役立ちます。
迷う場面で予備知識があれば、より正しい選択ができるようになるでしょう。
予備知識があれば、あらかじめ危険を避けることができるようになるでしょう。
知識は必要不可欠であり、生きるうえで武器になります。
先入観が役立つ場面があるのも事実ですが、執着して、振り回されてはいけません。
先入観が強いと、正しい現実が見えなくなり、正しい判断を鈍らせてしまいます。
余計な不安や恐怖が生まれ、素直な気持ちで行動しにくくなります。
先入観が強くなるにつれて、多くの壁に囲まれている錯覚を覚え、息苦しさを感じるでしょう。
結果として、素直な行動の邪魔をするのです。
できるだけ先入観にとらわれないことが大切です。
あなたの生き方を助ける先入観ならいいですが、生き方を妨げる先入観なら不要です。
もちろん完全に忘れるわけではありません。
あくまで執着しない程度で十分。
自分が正しいと信じていることでも、一度疑ってみる価値はあるでしょう。
「自分の先入観は、単なる思い込みではないか。偏見や固定観念ではないか」と疑ってみてください。
視野が狭くなって、事実や現実を誤認していることがあります。
誤解や勘違いという可能性もあるでしょう。
先入観があっても、意識をすれば、振り払うことは可能です。
たとえ偏見や固定観念だとしても、強い心と意志さえあれば、振り払えます。
たとえば、以前に失敗経験があることなら「これは初めての経験」と考えてみましょう。
いったん過去を忘れると、先入観が取り払われ、純粋な気持ちで取り組めるでしょう。
もし頭に偏見や固定観念が浮かんできたら、自分に厳しい言葉を言い聞かせ、余計なことを考えないようにします。
「先入観に振り回されるな」
「固定観念なんて忘れろ」
心を真っ白な状態にイメージすることで、心をリセットできます。
真っさらな気持ちで挑戦すれば、余計な考えに惑わされず、素直な心で取り組めます。