素直な人になろうとするとき、大切な前提があります。
素直になって行動するのはいいのですが、まず次の点を意識しておくことが大切です。
「誰にでも素直になるのはやめたほうがいい」という点です。
素直な人になると聞けば、誰にでも素直になることが大切と思われがちですが、そうではありません。
もちろん素直は素晴らしい姿勢ですが、ここに注意点もあります。
分け隔てなく、誰にでも素直になってしまうとどうなるでしょうか。
悪い人に騙されるかもしれません。
欲しくもない商品を売りつけられるかもしれません。
お人よしになってしまい、からかわれるかもしれません。
素直になるとは、人の言動などを逆らわないで受け入れることをいいます。
そのため、誰にでも素直になってしまうと、トラブルを招く原因になることがあります。
最悪、何らかの被害を受けてしまう可能性もゼロではありません。
知り合ったばかりの人の言うことを、すべてうのみにするのは危険です。
良かれと思って心がけた素直のせいで、思わぬトラブルを招く危険があります。
素直であることは素晴らしい姿勢ですが、人生を破滅に導いては意味がありません。
ここで大切なことは「素直になる相手を間違えない」という点です。
誰にでも素直になるのではなく、一定の信頼ができる人に対して素直になることが大切です。
たとえば、親・先生・友人など、十分面識のある人がいいでしょう。
あるいは、プロや専門家といった立場の人も信頼に値します。
十分仲良くなければいけない必要はなく、相手が信頼できる人であることが大切です。
差別するわけではありませんが、素直になりつつも、やはり自分の身を守らなければいけません。
誰にでも素直になるのではなく、相手を選んだうえで素直になることが大切です。