良い点と悪い点があったとき、どちらに注目するかがポイントです。
両方をバランスよく注目できれば理想的ですが、素直でない人の場合、変わった特徴があります。
素直でない人は「悪い点ばかりを考え、良い点をあまり考えない」という傾向が目立ちます。
つまり、欠点やデメリットばかりを考える一方、利点やメリットはあまり考えません。
もちろん悪い点を考えることは大切です。
悪い点を考慮せずに行動すると、後でトラブルに巻き込まれたり、何らかの被害を受けたりするかもしれません。
後から「知らなかった」「こんなはずではなかった」と、悔やむ結果になることもあるでしょう。
時には取り返しのつかない事態に陥ることもあります。
しかし、悪い点を考えるのはいいですが、悪い点ばかり考えるのはよくありません。
悪い点ばかり考えていると、意欲や熱意が冷めて、行動できなくなります。
悪い点だけでなく、良い点にも関心を向けてみましょう。
マイナス要素しか思い浮かばなくても、きちんと考えると、何らかのプラス要素があるはずです。
素直になって行動するためには、悪い点だけでなく、良い点も意識するようにしましょう。
たとえば、友人から「海外旅行に行こうよ」と誘われたとします。
素直でない人は、まず海外旅行の悪い点から考えます。
「危険」
「お金がかかる」
「海外に慣れていない」
「衛生環境が不安」
「時差ぼけになる」
「長期の休みが取れない」
「外国語によるコミュニケーションに困る」
先に悪い点ばかりを考えてしまうと、やる気がくじかれ、テンションも下がります。
最初から「無理だろう」「ダメだろう」「やめたほうがいいだろう」というネガティブな気持ちが出てきます。
悪い点を考えるのはいいですが、良い点も考えてみましょう。
「本場の料理が味わえる」
「普段と違う時間や生活を送れる」
「習った外国語を試すチャンスになる」
「母国の良さを再確認できる」
「気分転換・ストレス発散になる」
「非日常的な世界に身を置くことで、現実逃避になる」
「新しい文化を知ることができ、視野や価値観を広げられる」
「良くも悪くも、カルチャーショックを楽しめる」
「現地の友人ができるかもしれない」
きちんとそれぞれを知って理解することで、素直な気持ちが出てきます。
欠点やデメリットといった悪い点ばかり注目するのではなく、利点やメリットといった良い点にも注目しましょう。
頭の中で考えるだけでなく、きちんと紙に書き出してみてください。
たくさん良い点が見つかれば、挑戦する抵抗感が小さくなり、行動意欲が高まってくるでしょう。