素直な人になるためには、子どものころの素直な気持ちを思い出しましょう。
もともとあなたは幼いころ、素直だったはずです。
頑固な状態で生まれた人はいません。
人は誰でも最初は、素直な状態で生まれてきます。
物心がつく前の自分を思い出してください。
常に本音で話をしていたでしょう。
興味のあることには飛びついていたでしょう。
好きなことは「好き」と言い、嫌いなことは「嫌い」と言っていたでしょう。
笑いたいときには笑い、泣きたいときには泣いていたでしょう。
親切には、素直に「ありがとう」と感謝して、悪いことをしたら、素直に「ごめんなさい」と謝っていたでしょう。
複雑に考えず、シンプルに考えていたでしょう。
見栄も体裁も世間体も気にしないあなたがいたはずです。
ありのままの自分を素直に表現して、自然体で生きていたはずです。
最初は誰もが素直であり、あなたもそうでした。
素直だったころの自分を思い出して、当時の自分を再現しましょう。
もちろん不作法に振る舞うという意味ではありません。
「初心に返る」という意味として、心をリセットするのです。
素直になるとは、初心に返ること。
少なくとも過去にできていたのですから、思い出すくらいならできるのではないでしょうか。
昔の自分を振り返り、素直な心を思い出してください。
「そういえば、あの頃はこんなふうに生きていたな」
きっと純粋でまっすぐな心がよみがえってくるでしょう。
初心に返って、当時の自分を思い出すと、素直になる準備が整っていきます。