完璧主義は、嫌われる性格でしょうか。
嫌われる原因になるのでしょうか。
これは、時と場合によって異なります。
完璧主義とは何か。
完璧主義とは、完璧・完全な状態に強く執着する性格のことをいいます。
完璧主義者が好む数字は「100」です。
完璧主義には、ネガティブなイメージをもたれがちですが、誤解です。
もちろん受け止め方によっては、短所やデメリットも存在します。
しかし、ポジティブに考えれば、完璧主義は優れた能力です。
完璧主義には、短所やデメリットがあります。
完璧主義がプラスに働く場面がある一方、マイナスに働く場面があるのも事実。
短所・デメリットは仕方ない点ではありますが、あらかじめ把握しておけば、トラブルを防ぐことは可能です。
完璧主義が疲れる原因の1つ。
それは、自分を責めてしまうことです。
完璧主義者は100点や100%を求めているため、少しでもうまくいかなければ、過剰に反応します。
100点満点を狙う傾向があります。
たしかに100点は素晴らしい。
最高の状態であり、まさしくパーフェクト。
完璧主義者は100点満点を求めて努力します。
100点満点は、まさしく完璧の状態です。
理想とする完璧をひたすら追い求める。
完璧主義者は、人に対しても完璧を求める傾向があります。
お金を払っているなら、完璧な商品・サービスを手に入れたいと思います。
外注費を支払って、仕事を依頼しているなら、完璧な結果を出してもらうのは当然と考えるでしょう。
完璧主義者は、極端な考え方が目立ちます。
「完璧か、そうでないか」と考えているため「白か黒か」「0か100か」という考え方が目立ちます。
「うまくいけば白。それ以外は黒」
完璧主義を治したいなら、完璧を求める癖を改めましょう。
完璧の達成には膨大な時間と労力が必要になるため、肉体的・精神的に苦しくなります。
ストレスやプレッシャーが増え、いらいらしやすくなります。
完璧主義者は、ミスの許容範囲は狭いのが特徴です。
許容範囲の幅が狭く、もはや点になっています。
もしくは許容範囲そのものが存在しません。
完璧主義者の人は、目標の達成にこだわる傾向があります。
完璧主義であるゆえに、目標の結果も完璧に仕上げたいと思う。
もちろん目標の達成は大切です。
完璧主義者は、得意なことを好む傾向があります。
「完璧」という理想を達成したいため、苦手なことは避け、得意なことに集中します。
もちろん得意なことに集中するのは大切です。
完璧主義者は、人に仕事を任せようとしません。
「この仕事は自分でなければできない」
「自分以外に任せられる人がいない」
完璧主義者には優秀な人が多い。
平均より能力の高い人が多く見られます。
完璧主義者には、何事も妥協せず、自分に厳しいところがあります。
完璧主義者は、一度関わると、気が済むまで徹底するところがあります。
自分が関わると、完璧主義に特有の責任感が芽生え、おろそかにできなくなります。
「関わったからにはきちんとしておきたい」
完璧主義者は「限界」に対する意識が希薄です。
限界があるにもかかわらず、直視しようとしません。
もしくは、限界を意識していません。
完璧にこだわるのが苦しくなったとき、自分にこう語りかけてください。
「そんなにこだわって何の意味があるの?」と。
完璧主義者は仕事に集中していると、客観性や柔軟性が失われていることがあります。
完璧主義者が最も苦手なものは何か。
それは、休むことです。
完璧主義者の唯一の欠点と言ってもいいでしょう。
仕事を進めるときには、優先順位が大切です。
優先順位も計画の1つ。
優先順位がないと、その場しのぎで場当たりな進め方になりやすいため、仕事がこじれやすくなります。
世の中には、少なからず完璧な結果を出す人が存在します。
完璧に歌を歌う人。
完璧な演技をする人。
完璧主義は、性格が関係しているとは限りません。
人によっては「心の口癖」が完璧主義に関係していることが少なくありません。
その心の口癖とは「完璧にしよう」です。
完璧主義者は、結果にこだわります。
理想とする完璧を実現させたいため、少しでも良い結果を出そうとします。
たしかにお金の絡んだビジネスなら、結果を出すことが必要不可欠。
完璧主義者はナンバーワンを目指す傾向があります。
ナンバーワンは最も良い状態です。
仕事で言えば、最優秀。
完璧主義は、何事も完全な達成を目指そうとします。
最初に自分にノルマを課して、それを達成できなければ、自分を責めてしまいます。
「完了しなければ納得できない」
世の中には、完璧にできないことがあります。
たとえば、夫婦生活です。
夫婦生活は正解がないため、完璧にしたくてもできません。
人生を短く考えていませんか。
完璧主義者は、短期的に考える傾向が目立ちます。
「少しでも早く成長したい」
肩に力が入りすぎていませんか。
呼吸が浅くなっていませんか。
仕事に集中するときには誰でも起こる現象ですが、特に完璧主義者は顕著です。
世間では「諦めるのは悪いこと」という風潮があります。
勉強・スポーツ・仕事。
たしかに努力もしないですぐ諦めるのは良くありません。
完璧主義者は、無駄な経験を嫌います。
意味のあることや結果の出ることだけ求めようとします。
ところが実際は、勇気を出して挑戦しても、不毛に終わることも少なくありません。
完璧主義は、嫌われる性格でしょうか。
嫌われる原因になるのでしょうか。
これは、時と場合によって異なります。
完璧主義には、メリットとデメリットの両方があります。
完璧主義は、妥協せず、納得するまで徹底する性質があります。
細かく丁寧に作業をこなし、責任を持って仕事を徹底する姿勢は、周りから一目置かれるでしょう。
熱意と意欲を持って集中的に取り組むことで、仕事で素晴らしい結果を発揮できます。
事実、指導者・責任者・代表者など、人の上に立つ立場には完璧主義者が多く見られます。
活躍の場を正しく選べば、大きな強みであり武器と言えるでしょう。
時には優れた才能を発揮して、偉業を成し遂げる可能性もゼロではありません。
しかし一方で完璧主義の程度がひどい場合、嫌われやすくなる可能性があります。
本人に悪気はなくても、いつの間にか周りに迷惑をかけている場合があるからです。
たとえば、完璧主義者は、仕事の完了が遅くなる傾向があります。
自分が納得するまで妥協せず突き詰めるので、仕事の完了までに時間がかかります。
本人はいいかもしれませんが、待たされている側はいらいらするでしょう。
ビジネスなら、たった1人のせいで、計画全体が遅れる可能性があります。
「完璧でなくてもいいから早くしてほしい」と思い、迷惑になることがあります。
また、人に仕事を依頼するときも、完璧主義は嫌われることがあります。
完璧主義者は、自分の方法がいちばんだと信じ、考え方や価値観を押し付ける傾向があります。
相手に依頼した仕事に少しでも不備や間違いがあれば、すぐいらいらして文句を言います。
「きちんとできていない。もっと完璧に仕上げてほしい」と相手を責めてしまいます。
ぴりぴりした雰囲気も漂いやすくなり、周りの人が抵抗を感じることもあります。
人間関係の摩擦が生まれやすいため「厄介な人」「この人に関わると面倒」と思われやすいのです。
こうした事情があるため、極度の完璧主義者は、嫌われやすい傾向があります。
性格とはいえ、知らないうちに嫌われている原因になっているのは不本意でしょう。
悪いことをしていないのに、人が自分を避けるのは心苦しいはずです。
なにより完璧主義は、自分の健康にも影響することがあります。
完璧主義がエスカレートすると、うつ病・摂食障害・強迫性障害などの神経症に発展する可能性があります。
人によっては、燃え尽き症候群になってしまい、無気力・無感動・自責の念にかられる場合もあります。
懸命に仕事をした結果、健全な精神や健康的な生き方を妨げるのはつらいこと。
したがって、完璧主義の程度がひどいなら、自分のためにも他人のためにも、できるだけ改善を心がけるのが賢明です。
完璧主義は治せる性格です。
今すぐ治すのは難しいかもしれませんが、少しでも程度を抑える努力をしたほうがいいでしょう。
余裕のある習慣を心がけたり、正しい考え方を身につけたりしていけば、少しずつ改善していけます。
完璧主義が治った自分を想像してみてください。
あなたはもっと心が軽くなっています。
完璧主義が治れば、人付き合いの摩擦が減り、もっと明るい生活が送れるようになります。
完璧主義とは何か。
完璧主義とは、完璧・完全な状態に強く執着する性格のことをいいます。
完璧主義者が好む数字は「100」です。
100点や100%など、完璧を象徴する100に快感を覚えます。
ときどき完璧を求める自分の性格に悩んでいる人がいます。
「昔から完璧でないと納得できない性格です」
「1つのミスも失敗も許せない自分が苦しい」
「100点を取らなければ納得できない」
完璧主義者は、完璧を求める性格ゆえに、ストレスやプレッシャーにもさらされやすくなります。
完璧を求めるのは簡単でも、達成は困難です。
完璧を求める性格があって悩んでいる人も少なくありません。
完璧主義は、性格が関係するところがあるため、治すのは難しいように思えます。
すぐ性格を変えられるなら誰も苦労しません。
幼いころから続いている性格は、年をとっても変わらないともいわれています。
しかし、絶対治らないと思っているなら、それは思い込みです。
完璧主義は、改善できる性格です。
完璧主義は頑固なところがあって「完璧主義は治らない」と思いがちですが、誤解です。
強迫性障害のような病気に関係している場合なら別ですが、一般的な完璧主義は、個人の努力で改善可能です。
治るのに時間はかかりますが、考え方を変えて正しい取り組みを続けていれば、いずれ改善できます。
こうした取り組みを続けていけば、ゆくゆく完璧主義が治っていき、悩みが小さくなります。
完璧主義の改善を諦めないでください。
「絶対治らない」と思っているかぎり、治りません。
「必ず治す」と思えば、いつか治ります。
完璧主義の改善を信じて、正しい取り組みを少しずつ続けていきましょう。
「完璧主義を治す」と意識することが、完璧主義を治すための第一歩です。
完璧主義には、ネガティブなイメージをもたれがちですが、誤解です。
もちろん受け止め方によっては、短所やデメリットも存在します。
しかし、ポジティブに考えれば、完璧主義は優れた能力です。
最初から特別な資質を備えていると言ってもいいでしょう。
活躍の場を正しく選べば、優れた才能を発揮できます。
完璧主義には、どんな長所・メリットがあるのか見ていきましょう。
完璧主義者は、注意深くて慎重なところがあります。
そのため、普通の人が気づかない点に気づいたり、丁寧に作業を進めたりするのに優れています。
税理士や会計士など、数字を扱う仕事は、完璧主義者に向いている職業といわれています。
活躍の場を正しく選べば、まさしく天職と言えるでしょう。
完璧主義者は、ミスや失敗を避ける意識が強いため、緊張感を持って仕事に取り組みます。
また自分に与えられた仕事は責任を持って、きちんと最後までやり遂げようとします。
言い換えると「サボらない」「だらけない」という特徴があります。
仕事の種類にかかわらず、常に緊張感と責任感を持って仕事ができます。
質や理想を追求するには、まず取り組む仕事についてしっかり把握しなければいけません。
完璧主義者は、複雑な事柄でも、要素や成分を細かく分けて把握する力に優れています。
また、問題解決のための具体的な筋道を立てて考える力も優れています。
「ミスや失敗があってはいけない」という気持ちの強さが、優れた分析力と高度な論理的思考を生んでいます。
「必ず成功させる。最後までやり遂げる」と思いの強さが、高い集中力を発揮します。
完璧主義者は、ほかの人に比べ、大事な場面での成功率が高い傾向があります。
完璧主義者は、向上心にあふれた努力家です。
できるだけ無駄を省き、効率的・効果的に仕事を進めようとします。
完全な出来栄えを目指すため、質の高い結果を出しやすくなります。
性格上、真面目で努力家であるため、優れた結果を出しやすくなります。
上司の期待を越える仕事をすることもしばしばです。
小さな信頼と実績が積み重なることで、大きな仕事を任されやすい傾向があります。
結果として、ほかの社員より早く昇進・昇格する傾向もあります。
きちんと細かく丁寧に仕事を進め、結果の質も高いため、周囲から信頼を得やすくなります。
時には社会人としての手本として、周囲から一目置かれることもしばしばです。
「すごい人だ」「素晴らしい人だ」「あの人に任せれば大丈夫」と尊敬されやすいのも、完璧主義者によく見られる特徴です。
指導者・代表者・責任者は、誰でも慣れるものではありません。
実績や実務経験だけでなく、責任感や積極性も必要です。
仕事の質が高くて責任感もあり、周囲の信頼も厚いため、人を指導したり取りまとめたりする立場に向いています。
本人としても、性格上、人の上に立つ立場のほうが自分に向いている自覚があります。
完璧主義には、短所やデメリットがあります。
完璧主義がプラスに働く場面がある一方、マイナスに働く場面があるのも事実。
短所・デメリットは仕方ない点ではありますが、あらかじめ把握しておけば、トラブルを防ぐことは可能です。
完璧主義の、短所・デメリットは、次の9つのポイントが代表的です。
完璧主義は、100点満点や100%を求める性格です。
仕事のことが気になって、不安を感じることも多くなります。
物事が思いどおりに進まないと、神経をすり減らし、焦りやいら立ちを感じやすくなります。
感情の高ぶりがひどくなると、冷静や自制心を失いやすくなります。
完璧主義者は、できたところよりできなかったところを見る癖があります。
99点や99%でも「1点取れなかった」「1%不足した」と考えます。
求めているものは100点満点や100%なので、めったに達成することはありません。
ネガティブに考えやすいため、仕事の充実感や満足感を得にくくなります。
完璧主義者は、責任感が強く、常に緊張感を持っています。
ストレスやプレッシャーを感じることが多いため、ストレスも感じやすくなります。
もちろん定期的にストレス発散をすればいいのですが、仕事を優先させて、ストレス対策を軽視しがちです。
その結果、ストレスをためやすくなります。
完璧主義者は、仕事が思いどおりにならないとき、自分を責める傾向があります。
「恥ずかしいミスをした。自分が情けない。自分はダメな人間だ」と、自分で自分を攻撃し始めます。
うまくできなかったことの罪悪感にさいなまれ、自己嫌悪や自己否定に悩むことも多くなります。
妥協を許さない性格のため、仕事の進行が遅くなる傾向があります。
たとえほとんど仕上がっている仕事でも「もう少し」「まだ物足りない」と先延ばしにする傾向があります。
少しでも完璧に近づけたいため、余計に時間を費やします。
周りの人を待たせてしまうこともしばしば。
時には納期までに仕事が仕上げられないこともあります。
質や理想を追求するのは、素晴らしい仕事を発揮できる能力がある反面、リスクもあります。
完璧とはいえ、目指すのは簡単でも、実現は困難です。
もちろん最後まで完璧な状態が続けばいいのですが、うまくいかないこともあります。
1つでもミスが発生すると、自分の理想である完璧の実現が不可能になるため、一気にやる気を失うところがあります。
途中で意欲や気力をなくした結果、物事を途中で投げ出す可能性が高くなります。
完璧主義者は、一度取りかかると、納得するまで仕上げる性格です。
新しいことに取り組むとき慎重になります。
失敗に対する恐怖が強いため、新しいことに挑戦するのが苦手です。
また自分に関係することなら行動力がある一方、関係ないなら行動力は低めです。
完璧を求める性格であるゆえに、相手に求める仕事もレベルが高くなりがちです。
完璧主義の性格があると、知らず知らずのうちに自分の理想や価値観を押し付けてしまうことがあります。
当然ですが、自分は簡単にできることでも、相手は簡単にできるとは限りません。
せかしたり責めたりする場面が多くなるため、人との摩擦が増える傾向があります。
どんなにパワフルな人でも、人であるかぎり、限界が存在します。
徹夜や残業など頑張る状況も、一時的ならいいですが、長期間続くと体調に悪影響を及ぼします。
体力・気力・精神力を消耗し続けると、いずれ疲れ果ててしまいます。
その結果、何らかの病気に至ることがあります。
初期症状としては、不眠症や食欲不振です。
さらに悪化すれば、うつ病・摂食障害・強迫性障害・燃え尽き症候群といった神経症を発症することもあります。
完璧主義が疲れる原因の1つ。
それは、自分を責めてしまうことです。
完璧主義者は100点や100%を求めているため、少しでもうまくいかなければ、過剰に反応します。
「自分はダメな人間だ」
「失敗した自分が惨めで仕方ない」
「本当に情けない。恥ずかしい。悔しい」
完璧主義者は、うまくいかなかったとき、自分を強く責めるのが特徴です。
必要以上に自分で自分をおとしめたり叱ったりします。
ひどい人になると「生きる資格はない」「死んだほうがまし」といった行きすぎた考えをしてしまう人もいます。
たしかに自分の期待を裏切ったことになるわけですから、怒りや悔しさを感じたりするのも当然でしょう。
しかし、これでは自分を責めてばかりになり、ストレスが倍増します。
そもそも世の中には完璧にできないことのほうが多く存在します。
難しい仕事なら、完璧にこなすのは難しいのが普通です。
常に完璧な仕事をこなすのは、プロやベテランでも困難です。
慣れている仕事でも、うっかりすることもあれば、不運が関係することもあります。
そもそも正解がないこともあります。
芸術・夫婦生活・子育てなどには正解がないため、完璧にしたくてもできないこともあります。
自分に厳しいのは素晴らしいですが、厳しすぎるのは疲れます。
あまり自分を責めてしまうと、自尊感情や自己肯定感が低下して、自信喪失や自己否定につながります。
人生観が混乱してきて、生きづらくなる。
最終的に自分が嫌いになってしまうのです。
そこで取り組みたい対策があります。
「うまくいかなくても自分を責めない」ということを心がけましょう。
ミスをしても自分を叱りません。
失敗しても自分を否定しません。
「うまくいかなかった。どうすればうまくいくだろうか」とシンプルに考えるだけでいい。
客観的に物事を見つめましょう。
自分を許してあげてください。
やり直す時間もあります。
今後まだ成長する時間もあります。
自分を責めないだけで、完璧主義特有の疲れが半減します。
自分を責めないかわりに、自分に希望を与えましょう。
「また頑張ればいい」
「大丈夫。チャンスは残っている」
「今回はうまくいかなかったけど、また次がある。」
自分に希望を与えると、心が軽くなり、気持ちも明るくなります。
うまくいかなければ、今後の自分に期待しましょう。
100点満点を狙う傾向があります。
たしかに100点は素晴らしい。
最高の状態であり、まさしくパーフェクト。
完璧の結果を出すことができれば、誰も文句は言えないでしょう。
満足感と充実感が最も得られ、爽快な気分になるはずです。
100点満点を狙おうとするのは、完璧主義者らしい考え方と言えるでしょう。
しかし、100点満点を狙おうとすると、強烈なストレスとプレッシャーがかかり、疲れやすくなります。
勉強にせよスポーツにせよ仕事にせよ、100点満点を狙うには、膨大な時間と労力が必要です。
90点から95点まで仕上げるのは、90点まで仕上げるより大変です。
95点から100点まで仕上げるのは、95点まで仕上げるより大変です。
完璧に近づくにつれて、時間と労力が二乗に比例して必要です。
「終わりのない戦い」と言っても過言ではありません。
勉強時間・練習時間・仕事時間が、終わりが見えないほど必要になるため、苦しくなります。
根気も集中力も膨大に必要になり、肉体的にも精神的にも厳しくなります。
あるとき嫌になってしまい、挫折しやすくなります。
途中でばてて達成率も下がってしまいます。
そこでおすすめしたいのが「満点の再定義」です。
満点の定義を変えてみましょう。
本来なら100点が満点ですが、自分の中で「70点を満点」と再定義するのです。
つまり、7割でよしと考える。
もしくは「70点を完璧に仕上げる」という考え方でもかまいません。
満点の基準を下げれば、難易度を下げた状態で完璧主義を実現できるため、完璧主義者でも取り組みやすいでしょう。
自分に期待する基準を下げれば、完璧主義の悪魔に取りつかれることもありません。
ストレスやプレッシャーも小さくなるため、気持ちが楽になるでしょう。
70点から上は「追加点」と考えてみてはいかがでしょうか。
ボーナスのような受け止め方をすれば、お得な気持ちになれます。
もしくは「今後の課題」という考え方も悪くありません。
残りの30点を、時間をかけて少しずつ達成していくことにすれば、じっくりした楽しみが得られるでしょう。
完璧主義者は100点満点を求めて努力します。
100点満点は、まさしく完璧の状態です。
理想とする完璧をひたすら追い求める。
妥協せず、自分が納得するまで突き詰めようとする。
完全完璧を追求する性格があるから、より良い結果を出しやすくなります。
しかし、その分だけ苦しくなります。
完璧を達成しなければいけない重圧は、すさまじいものがあります。
いくら努力してもどれだけ頑張っても、物足りない気がして落ち着けません。
心の休まる暇がなく、感情も乱れやすくなります。
嬉しさや喜びを感じにくくなる一方、苦しさや悔しさを感じやすくなる。
100点満点を意識するから苦しくなるのです。
そこで取り入れたいのが、合格点です。
100点満点より、合格点を意識しましょう。
合格点なら、自分の目指すべき範囲が広がるので、楽になります。
たとえば、受験なら、各試験に合格点が設けられているはずです。
合格点が未公開の場合もありますが、書籍やインターネットなどで調べれば、傾向を把握できるでしょう。
100点満点ではなく合格点の達成を目指すなら、ストレスもプレッシャーも小さくなるため、楽になるはずです。
スポーツでも、試合やトーナメントに進出できる合格ラインがあるはずです。
1位や上位を目指すのではなく、あくまで合格ラインを目指すなら、比較的トレーニングも楽になるはずです。
完璧主義者は、人に対しても完璧を求める傾向があります。
お金を払っているなら、完璧な商品・サービスを手に入れたいと思います。
外注費を支払って、仕事を依頼しているなら、完璧な結果を出してもらうのは当然と考えるでしょう。
自分にできるなら、相手にもできてほしい期待もあるのかもしれません。
あくまで相手に求めていることであり、自分には無関係に思えます。
しかし、ここが落とし穴です。
実は、相手に完璧を求めると、自分の完璧主義を悪化させてしまいます。
相手に完璧を求めるとき、心の中で「私も完璧でなければいけない」と考えています。
人に厳しくするなら、主義・主張に矛盾がないよう、自分も厳しくなくてはなりません。
人に完璧を求めることは、自分にも完璧を求めているのと同じことになります。
相手に「絶対間違えるな」と言うとき、自分にも「絶対間違えるな」と言っているのと同じになります。
相手に「完璧にしてください」と言うとき、自分にも「完璧にしなさい」と言っているのと同じになります。
相手に与えたストレスやプレッシャーが、自分に跳ね返ってくることになる。
自分で自分の首を絞めることになる。
どんどん自分を追い込んでしまい、生きるのがつらくなります。
さらには人付き合いの摩擦が生じて、人間関係まで悪くなってしまう二重の苦しみです。
相手に完璧を求めるのは、自分のストレスが増えるだけでなく、人間関係にも悪影響なのです。
完璧主義を治したいなら、相手に完璧を求めるのはやめたほうがいいでしょう。
「少しくらい間違ってもいい。遅れてもいい。不備があってもいい」と考える。
限度を超えたものでなければ、多少のミスもよしと考えます。
うっかりということもあれば、勘違いということもあるでしょう。
ミスの許容範囲を広げておくほうが、自分にも優しくなれます。
相手に「完璧でなくても良い」と言うことは、自分に対しても「完璧でなくても良い」と言っているのと同じになります。
ストレスやプレッシャーが軽くなり、気持ちが楽になります。
完璧主義者は、極端な考え方が目立ちます。
「完璧か、そうでないか」と考えているため「白か黒か」「0か100か」という考え方が目立ちます。
「うまくいけば白。それ以外は黒」
「うまくいけば100点。それ以外はすべて0点」
一言で言えば、はっきりした性格です。
白黒はっきりしていると、意思表示をするとき、他人に伝えやすいでしょう。
はっきりした考え方は、わかりやすい性格でもあります。
たしかにこうした考え方も必要になることがあります。
たとえば、契約関連の話し合いです。
法律と金銭が関係する場面では、白黒はっきりさせないといけません。
曖昧な言い方は余計なトラブルを招くもとになるため、話し合いが長くなっても煮詰める必要があるでしょう。
一部の場面では、明確に考えなければいけないことがあるのも事実です。
しかし、普段の日常なら、できるだけ極端な考え方は控えたほうがいいでしょう。
いつも両極端な考え方をしていると、ストレスをためやすくなります。
1つでも不備不足があれば、すべてNGになるため、充実感や満足感が得られにくくなります。
いつも不安や恐怖を感じることになり、リラックスした生活を送りにくくなります。
「白か黒か」「0か100か」という考え方は、視野や行動の幅を狭くします。
思考に柔軟性がなくなり、発想力やアイデアに乏しくなります。
失敗を怖がるようになるため、余計な行動や新しい挑戦を控えるようになります。
また、物事を途中で投げ出しやすいデメリットも見逃せません。
1つでも取り返しのつかないミスが発生すると、急に意欲・熱意を失います。
理想とする完璧を達成できなくなるため「続けても意味がない」と考え、途中で投げ出しやすくなります。
「白か黒か」「0か100か」という考えに執着していると、人生を生きにくくなってしまうのです。
白でもない黒でもない、0でもない100でもない、真ん中の価値観を取り入れてください。
すなわち、グレーです。
グレーも素晴らしいと考え、中間の状態を楽しむようにしましょう。
グレーを許容することで、完璧を達成できなくても、心の動揺を抑えることができます。
「人間だから完璧にできないのも当然」と思えば、グレーの状態を心地よく楽しめるでしょう。
グレーという新しい価値観を手に入れて、ストレスを減らしてください。
「曖昧も心地よい」
「中途半端も1つの形」
「中間も悪くない」
このような考え方を取り入れれば、グレーの素晴らしさに気づけるでしょう。
グレーの価値観を取り入れれば、今よりもっと人生を生きやすくなります。
完璧主義を治したいなら、完璧を求める癖を改めましょう。
完璧の達成には膨大な時間と労力が必要になるため、肉体的・精神的に苦しくなります。
ストレスやプレッシャーが増え、いらいらしやすくなります。
完璧を求めるのは、フィニッシュのないマラソンを走っているようなもの。
いくら走って、どれだけ前に進もうと、フィニッシュのたすきが見えません。
フィニッシュが見えないと、自己管理やモチベーションの維持も難しくなります。
ペース配分に失敗したり、途中で熱意と意欲が失われたりして、諦めやすくなります。
そもそも完璧が存在しない世界もあります。
たとえば、育児・夫婦生活・芸術には完璧が存在しません。
むやみに完璧を求めるのは、地獄への道のりになるでしょう。
結果や評価を具体的な数字で表現できません。
完璧主義を治すためには、少しずつ完璧を諦めていくことが大切です。
では、完璧主義を諦める代わりに何を目指せばいいか。
ここで取り入れたいのが「最善主義」です。
完璧を求めるのではなく、自分ができるかぎりの努力ができれば、それでよしとします。
最善を尽くそうと思えば、いちいち結果の良しあしに動じなくて済みます。
ミスや失敗があっても「次に生かせばいい」という前向きな考え方を促せます。
たとえ結果が出なくても「やるだけのことはやった」と満足できます。
たとえば、大事な試合が控えていて、練習に打ち込んでいたとします。
練習してうまくいかないときは、焦ったりいらいらしたりしますが、そんなときこそ最善主義を思い出します。
ひたすら前を向いて練習に打ち込めばいい。
与えられた条件の中で、できるかぎりの方法でベストを尽くします。
そうすれば、無理なペースではなく、自分のペースで練習ができます。
仮に試合で負けたとしても「やるだけのことはやった」と納得できるので、くよくよすることもなくなります。
余計な後悔をしなくて済むのです。
完璧主義ではなく、最善主義になりましょう。
心が軽くなり、気持ちが楽になります。
最善主義こそ、人生を幸せにする習慣です。
完璧主義者は、ミスの許容範囲は狭いのが特徴です。
許容範囲の幅が狭く、もはや点になっています。
もしくは許容範囲そのものが存在しません。
完璧を求める性格が強いと、許容範囲を狭くしたくなりますが、これでは完璧主義が悪化する一方です。
完璧、もしくは完璧に近い状況しか認めなくなると、ミスのたびに焦ったりいらいらしたりします。
ストレスやプレッシャーが倍増して、喜びや楽しみを感じにくくなります。
罪悪感にさいなまれることも多くなるため、モチベーションが低下して、挫折を招きやすくなります。
もちろんミスが許されない状況もあります。
たとえば、重要な契約・乗り物の運転・外科手術です。
いくらストレスを感じようと、財産や生命に直接影響することなら、徹底的にミスを避ける必要があります。
しかし、そのほかの場合なら、許容範囲を広げても支障はないはずです。
完璧主義を治したいなら、ミスの許容範囲を広げましょう。
許容範囲を広げると、束縛や緊張感が緩くなり、ストレスやプレッシャーも小さくなります。
たとえば、料理です。
完全完璧な味の料理をつくるのは、プロでも難しい。
正確に食材の量や調理時間を考慮して、完璧な料理に仕上げるのは、さぞ大変でしょう。
そこで少し許容範囲を広げて、自分が納得する範囲を広げます。
「まずくさえなければ、少し味が変でも良い」と考えれば、料理をつくる喜びや楽しさも感じやすくなります。
仕事でも同じです。
1つのミスも許さない状態では、不安や恐怖が大きくなり、新しい挑戦もしにくくなります。
そこでできるだけミスの許容範囲を広げて、フットワークを軽くして動きやすくします。
「5回のうち1つくらいは失敗があっても良い」と考えれば、新しい取り組みにも挑戦しやすくなるでしょう。
ゲームなら「5回中2回まで負けてもいい」とする。
練習問題なら「10問中3問までなら間違っても良い」とする。
野球のバッティングの練習なら「30球、5球までなら空振りをしても良い」とする。
許容範囲を広げにくい状況もあるかもしれませんが、状況の許すかぎり広げておくといいでしょう。
迷ったら、広めを選ぶのが無難です。
少しでも許容範囲を広げておくほうが、のびのび取り組め、純粋な喜びや楽しみを感じやすくなります。
挫折を防ぎやすく、長続きしやすくなります。
許容範囲を広げるにつれて完璧主義も治っていきます。
もし都合が悪いと気づけば、あとから許容範囲を微調整すればいいだけです。
完璧主義者の人は、目標の達成にこだわる傾向があります。
完璧主義であるゆえに、目標の結果も完璧に仕上げたいと思う。
もちろん目標の達成は大切です。
目標の達成なくして、目的の達成もありません。
目的の達成には、目標達成の積み重ねが欠かせません。
試験や試合など、できるだけ好成績を残していけば、目的の達成にもつながるでしょう。
しかし、目標の達成に集中すると、短期的な考え方になって結果の良しあしに感情を左右されがちです。
結果が出れば、喜びや嬉しさを感じる一方、結果が出なければ、焦りやいら立ちを感じます。
完璧に仕上げたい気持ちが強いと、1つのミスや間違いに注意が向き、過敏に反応します。
1つミスをしただけで大げさに感じて動揺してしまい、目標を見失いやすいのです。
そこであらためて意識したいのが「目的」です。
完璧主義を治すなら、目標より目的の意識をしましょう。
目的の達成を意識すれば、目標の良しあしに左右されなくて済みます。
目標に多少のミスや失敗があっても、最終的な目的さえ達成できれば良いので、必要以上に悩まされなくて済みます。
たとえば、大学受験です。
大学受験は、志望校に合格するのが目的です。
勉強でわからないことがあっても、まだ時間があります。
練習問題で間違ったり、模擬試験でC判定をもらったりしても、まだ本番ではありません。
ミスや間違いをしても、次に生かすチャンスが残っています。
たとえ本試験でいくつかミスや間違いをしても、合格点さえ取れれば、志望校に入学できます。
「あくまで志望校に合格するのが目的」と思えば、途中でつまずくことがあっても、安定した精神状態を保てるでしょう。
仕事のプレゼンでも同じことが言えます。
プレゼンの目的が企画を通すことなら、小さなミスや間違いがあったとしても、難しく考えすぎなくて済みます。
プレゼン資料に少し誤字脱字があっても、前後の文脈から意味が伝わるなら、問題ないでしょう。
プレゼン中に言い間違えることがあっても、すぐ訂正すれば、きちんと意図は伝わります。
「企画を通す」という目的の達成を考えていれば、完璧へのこだわりが小さくなります。
目標の達成より目的の達成を意識しましょう。
「目的さえ達成できれば良い」と思えば、完璧主義の心が穏やかになります。
完璧主義者は、得意なことを好む傾向があります。
「完璧」という理想を達成したいため、苦手なことは避け、得意なことに集中します。
もちろん得意なことに集中するのは大切です。
むしろ推奨です。
自分の得意なことに集中すれば、ますます能力も向上して、立派な結果を出せます。
慣れているからこそ、ミスや失敗も最小限に抑えられます。
自分の得意な土俵なら、物事を有利に進めやすくなるため、勝率・成功率は高くなるでしょう。
自分の得意を発揮できる分野に集中して大いに結構。
得意なことに集中するのは、人生を豊かに生きるための正しい選択です。
しかし、得意なことをするのはいいですが、得意なことしかしないのは要注意です。
完璧主義者は、得意なことばかりをして、不得意なことを避ける姿勢が顕著です。
得意なことばかりしていると、ミスや失敗をする経験も不足します。
その経験の偏りがあるかぎり、なかなか完璧主義は治りません。
完璧主義を打開するには、未知の領域に挑戦して、視野や世界観を広げていく必要があります。
つまり、ミスや失敗をたくさん経験できることに挑戦すればいいのです。
それが、不得意なことです。
あなたが不得意なことは何ですか。
あえて不得意なことに挑戦して、ミスや失敗をたくさん経験しましょう。
将棋に無知なら、将棋に挑戦してみます。
音楽が苦手なら、楽器演奏に挑戦してみます。
料理が下手なら、料理教室で本格的に学んでみるのもいいでしょう。
不得意なことなら、ミスや失敗を経験するため、完璧にしたくてもできない状況になります。
自分の無知や未熟を思い知れば、悔しい・恥ずかしいといった経験ができます。
このとき、ミスや失敗を楽しむことが大切です。
「間違えたけど面白い」
「なかなかうまくいかないけど、楽しい」
ミスや失敗をポジティブに受け止めれば、余計に落ち込まなくて済みます。
不得意なことなら、完璧主義を実現できないので、心の器を広げる機会になります。
ミスや失敗をたくさん経験することで「まだまだ自分の知らない世界がある」とわかります。
自分より優れた人を知ることで、純粋に尊敬できるでしょう。
得意なことばかりするのは良くありません。
完璧主義者こそ、不得意なことに挑戦しましょう。
不得意なことを経験するなかで心が柔らかくなり、完璧主義の程度が小さくなります。
完璧主義者は、人に仕事を任せようとしません。
「この仕事は自分でなければできない」
「自分以外に任せられる人がいない」
「人に任すと、仕事がめちゃくちゃになる」
「自分でしないと気が済まない」
「人に仕事を任せるのは無責任」
心の中では「誰か手伝ってほしい」と思いつつも、何かと言い訳をして、人に仕事を任せるのを嫌がります。
たしかに小さな仕事や少ない仕事なら、自分一人でも問題ないでしょう。
自分で仕事をしたほうが、早くて正確で確実です。
なにより仕事をよく知っているのが自分なら、自分がいちばん上手にできます。
人に仕事を任せるより、自分でするほうが、早く片付くことでしょう。
しかし、仕事量が多いなら、仕事を人に任せていかないと、背負うものも増えていく一方です。
1人で仕事を背負う量がどんどん増えて、ストレスもプレッシャーも右肩上がりで増えます。
スーパーマンなら何でも1人でこなせるかもしれませんが、1人の人間が背負える仕事には限界があります。
肉体的・精神的にも疲弊して、気分転換やストレス発散をする余裕もなくなる。
無理をして頑張ってしまうと、どこかで限界に達します。
どんなに固い鉄も、折れるときには一瞬です。
自分がつぶれてしまうと、仕事までダメになるのです。
少しずつ人に仕事を任せていきましょう。
完璧主義者にとって難しいかもしれませんが、抵抗感をぐっと抑えることです。
人に仕事を任せていかなければ、完璧主義は治りません。
自分一人の上限や限界を把握して、いい意味で、諦めることです。
最初は初心者でも取り組みやすい仕事から任せていけばいいでしょう。
簡単な仕事を任せて、様子を見ながら、任せる仕事の範囲を徐々にレベルアップさせていきます。
「人に仕事を任せたいが、その能力がない」と思うなら、誤解があります。
人が育たないのではなく、任せないから育たないのです。
任せられる人は、見つけるものではなく、育てていくものです。
最初はうまくいかないかもしれませんが「最初は失敗するもの」と思って、どんどん任せていきましょう。
仕事の結果に不足や不十分があったとしても、しばらくは大目に見ることが大切です。
最初は仕事が遅い時期もありますが、しばらくすれば慣れてきて、スムーズに進むようになるでしょう。
人に仕事を任せていくことで、その人は能力を身につけ、できない仕事もできるようになります。
人に仕事を任せる取り組みは、長期的に考えたとき、お客さまのためにもなります。
1人ですべてこなすより、人と協力したほうが、パワフルな仕事ができます。
活動の幅が広がって、こなせる仕事量も多くなり、仕事のスピードも速くなります。
自分の仕事も減るので、ストレスも軽くなって楽になります。
もし1人が欠けても、ほかに人がいれば補いやすいため、仕事の停滞を防げます。
仕事は、自分だけでやるよりみんなで協力したほうが、より良い結果を出せます。
自分も人もお客さまも、全員に喜んでもらえるのです。
完璧主義者には優秀な人が多い。
平均より能力の高い人が多く見られます。
完璧主義者には、何事も妥協せず、自分に厳しいところがあります。
徹底して突き詰める性格があるため、勉強にも仕事にも熱心です。
思考力も集中力も優れていて、最高の力が発揮できるようにしています。
能力が高く、きちんと結果も出すため、周りからも一目置かれている人が多いのです。
もちろん能力が高いのは素晴らしいですが、高い能力を誤解して、トラブルを招くことがあります。
それは「自分の価値観を押し付けやすい」という点です。
完璧主義者は、価値観を人に押し付けないように注意してください。
本人に悪気はなくても、無意識のうちに押し付けていることがあります。
たとえば、仕事を依頼するときです。
人に仕事を任せるとき、自分と同じレベルの仕事を要求してしまうことがあります。
「私ができるのだから、あなたもできるよね」と思うところがある。
自分が簡単にできるので、相手も簡単にできるだろうと思います。
完璧主義のプロ意識がそう思わせるところがあります。
たしかに完璧主義者にとっては簡単なことかもしれません。
高い能力の持ち主なら、少し難しい仕事もすらすらこなせるでしょう。
短時間でスムーズにあっさり完了できるに違いありません。
しかし、完璧主義者にとって簡単なことでも、相手にとっては難しいことがあります。
完璧主義者が「簡単」と思うことは、相手にとって「難しい」というレベルになるでしょう。
完璧主義者が「難しい」と思うことは、相手にとって「不可能」というレベルになるでしょう。
依頼した仕事に不備や不足があれば、ため息をついて、文句を言ったり非難したりします。
また完璧主義者には、自分の方法がベストと信じて、自分の価値観を押し付ける傾向があります。
相手の方法や考え方が気に入らないと、ばかにしたり見下したりする。
人と摩擦を生みやすいため、人付き合いに苦労しやすいのです。
わざわざ自分の仕事の質を低下させる必要はありませんが、むやみに自分の価値観を押し付けるのは、トラブルの原因になります。
相手を自分に合わせるのではなく、自分が相手に合わせるようにしましょう。
相手に仕事を依頼するときは「完璧」ではなく「最善」でお願いするのが得策です。
「完璧にお願いします」より「最善でお願いします」という言い方のほうが、相手も取り組みやすくなります。
「こんなこともできないの?」と相手を見下すのではありません。
「完璧を求めすぎている自分が悪い」と謙虚になったほうがいいでしょう。
任せた仕事に不備不足があっても、愚痴や文句を言わないようにします。
今後の成長に期待すれば、自然と笑顔が増えるでしょう。
そうすれば、人との衝突やトラブルを抑えることができるようになります。
完璧主義者は、一度関わると、気が済むまで徹底するところがあります。
自分が関わると、完璧主義に特有の責任感が芽生え、おろそかにできなくなります。
「関わったからにはきちんとしておきたい」
「最後までやり抜かなければいけない」
「ここまで来たからには最後まで見届けたい」
もちろんおろそかにできない性格は、完璧主義の素晴らしい長所です。
一度決めたらやり抜く精神と集中力は、見習うべき点と言えるでしょう。
しかし、おろそかにできない性格は、長所であると同時に短所でもあります。
軽い気持ちで関わると、そこが地獄の始まり。
それが自分の仕事に直結することならいいですが、仕事とは無関係のことだと大変です。
途中でやめたくてもやめられなくなる。
気にしないようにしたくても、気になってしまう。
どんどん深みにはまっていき、抜け出せなくなる。
途中でやめたくてもやめにくくなると、時間・お金・労力を無駄に消耗してしまいます。
これを防ぐための方法があります。
前もって深みにはまりそうなら、いっそのこと最初から関わらないようにすればいいのです。
興味関心があったとしても、あえて近寄らず、関わらないようにします。
向こうから近寄ってくるなら、逃げるようにします。
「これは自分がすべき仕事ではない」
「もっと得意な人に任せたほうがうまくいく」
「取り組みたいけど、今は我慢しよう」
最初から関わらないのも、1つの選択肢です。
見ない、聞かない、触らない。
最初から関わらなければ、完璧主義で悩むことも苦しむこともありません。
突き放すような考え方ですが、完璧主義者にとっては自己管理の1つです。
特に難しい仕事なら、なおさらです。
仕事には、それぞれの専門家が存在します。
難しいことは、素人が対応するより専門家に任せたほうが、早くて確実です。
節約できた時間や労力は、本当に自分がすべき仕事に集中します。
そのほうが全体として、仕事の質もスピードも向上して、お互いハッピーになれます。
取り組む前に「本当に自分がしなければいけないことなのだろうか」と考えてみてください。
安易な気持ちで関わると、抜け出せなくなり、苦しむことになります。
関わる仕事の種類を減らせば、小さなことに惑わされなくて済みます。
深みにはまりそうなら、最初から関わらないのが得策なのです。
完璧主義者は「限界」に対する意識が希薄です。
限界があるにもかかわらず、直視しようとしません。
もしくは、限界を意識していません。
完璧主義者は「限界はない」もしくは「限界はいくらでも超えられる」という曖昧な考え方を持っています。
もちろん限界に挑戦することは大切です。
途中で諦めずベストを尽くすことで、自分の最高の結果を発揮できます。
限界に挑戦していくことで、昨日までの自分を超えていけます。
しかし、限界に挑戦することがすべて良いとは限りません。
自分の限界がわからない状態は、あるリスクをはらんでいます。
それは「適度の調整ができない」というリスクです。
人には、体力・能力・精神力に限界があります。
自分の限界を知らないと、思いきって挑戦できる反面、適度もわかりません。
適度とは、限界がわかってこそ設定できます。
限界がわからないと適度もわからず、適度がわからないと過度の状態になります。
実際は限界に達しているにもかかわらず「まだできる」「もっとできる」と思ってしまいます。
無謀な行動をしてしまうため、肉体も精神がぼろぼろになるまで酷使してしまう。
結果として、思わぬけがや病気に発展することも少なくありません。
そのため、まず自分の限界を知ることが大切です。
人間はちっぽけな存在です。
無限と全知全能を実現できるのは神様だけ。
物理的な肉体を伴った人間なら、誰でも限界があります。
いま一度、自分の限界を確認してみてください。
体力の限界、能力の限界、精神力の限界。
具体的な数字として表現できなくてもいいので「この辺りが限界だろう」と意識しておくことが大切です。
限界がわかるからこそ、適度の調整が可能になります。
時には「完璧の達成は不可能」と気づけることもあるでしょう。
自分の限界を知ることで、別の解決策を考えられるようになります。
自分にできないことなら、できる人に任せる選択肢があります。
1人でできないことなら、人と協力しながら進める選択肢が見えてくるでしょう。
自分の限界を知っているからこそ、考え方が洗練され、より現実的な選択肢を選べるようになります。
限界を知り、素直に認めていくことで、完璧主義から解放されます。
自分の限界を知ることが、完璧主義を治す近道です。
完璧にこだわるのが苦しくなったとき、自分にこう語りかけてください。
「そんなにこだわって何の意味があるの?」と。
完璧主義者は仕事に集中していると、客観性や柔軟性が失われていることがあります。
本人に悪気はないのですが、高い集中力を発揮するゆえに、視野が狭くなりがちです。
いつの間にか、わがままや自分勝手になっていることも少なくありません。
気づかないうちに思わぬ方向に進み始めていることもあります。
目的が目標にすり替わり、いつの間にか方向性が変わっている。
少しのつもりが過度になっていて、無駄に労力を消耗している。
気づけば、深みにはまっていて、抜け出せなくなっているのです。
完璧主義者なら、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
そんなときこそ「そんなにこだわって何の意味があるの?」という言葉が役立ちます。
わざと自分に興ざめするような言葉を自分に語りかける。
その瞬間、はっと我に返り、客観性と柔軟性を取り戻せるでしょう。
「たしかに小さなことにこだわっているよね」
「こだわっても意味のないことだね」
「あらためて考えたら余計な行動だね」
中にはこだわったほうがいいこともありますが、実際のところ、冷静に考えればこだわっても仕方ないことが大半でしょう。
「たしかにそうだね」と思えば、つまらないことにこだわっている自分に気づけるはずです。
頑固な完璧主義者なら、何度か繰り返して自分に言ってみると、心にじんと響くでしょう。
固くなっていた考え方が柔らかくなり、踏みすぎていたアクセルを緩めやすくなります。
「そんなにこだわって何の意味があるの?」
こだわりの森に迷い込んだあなたを救う一言になるはずです。
完璧主義者が最も苦手なものは何か。
それは、休むことです。
完璧主義者の唯一の欠点と言ってもいいでしょう。
完璧主義者は、人一倍熱心に仕事をするため、休むことを後回しにしがちです。
「疲れたら休むよ」と言いつつ「まだ大丈夫」と言って休まない。
「そのうち休むよ」と言いつつ「やはり休めない」と言って仕事を続ける。
「切りのいいところで休むよ」と言いつつ「もう少し頑張りたい」と言って休まない。
完璧主義者は何かと言い訳をしながら仕事を続け、なかなか休もうとしません。
「もう少し、あと少し、まだ大丈夫」が延々と続き、長時間労働になっています。
納得するまで突き詰める性格上、仕事は上手にこなしても、休むのが下手なのです。
だからこそ質の高い仕事を発揮できるのですが、きちんと休憩を取らないと、どこかで心が折れます。
人間の体力や精神力は、無限ではなく有限であり、限界があります。
完璧主義者は、普通の人に比べて、うつ病や燃え尽き症候群になりやすいデータがあります。
いくら休むのが苦手とはいえ、適度に休憩を取っていく必要があります。
そこで取り組みたいのは、先に休暇の予定を入れる対策です。
先に休暇の予定を入れましょう。
過ごし方は、まだ決まっていなくてもいい。
ひとまず先に休暇の予定を入れてしまいます。
一度休暇の予定を決めたら、必ずその日は休むように死守します。
次の日曜に休むと決めたら、とにかく休みます。
そうすれば、頑張りすぎる性格でも、適度に休憩ができるようになります。
しっかり休暇を取って心身を休ませれば、エネルギーが充電されます。
上手に休むことで、気力・体力・精神力を取り戻せば、質の高い仕事ができるようになります。
もしそれすら実行できないなら、強制力の高い方法に取り組めばいいでしょう。
たとえば、先にコンサートチケットを取ったり、旅行の予約を入れたりすれば、強制力が高まります。
先に予定を入れてお金を支払ってしまえば、休まざるを得なくなるため、気分転換とストレス解消が確実に行えます。
休むのも仕事の一環です。
休むことを「無駄な時間」と思うのではなく「エネルギーを充電する時間」と思えば、価値に気づくはずです。
もし完璧主義者が上手に休めるようになれば、最強です。
質の高い仕事を長く続けられるので、いずれ誰にも負けない才能を発揮できるでしょう。
さっそく今から次の休みの予定を入れましょう。
わくわくするような休暇予定を入れれば、仕事のモチベーションも向上するはずです。
仕事を進めるときには、優先順位が大切です。
優先順位も計画の1つ。
優先順位がないと、その場しのぎで場当たりな進め方になりやすいため、仕事がこじれやすくなります。
きちんと優先順位を考えていますか。
しなければいけない仕事が複数あるなら、優先順位を立ててから取り組むようにしましょう。
優先順位を決めておけば、効率よく仕事ができるので、質の高い結果を出しやすくなります。
では、優先順位さえあればいいかというと、ここが注意ポイントです。
「すでに優先順位を考えている」という人も含めて、あらためて優先順位を考えてみてください。
一般的に優先順位といえば「重要な仕事順」というイメージがあります。
重要な仕事から片付けることで、精神的な余裕が得られ、ストレスからも早く解放されます。
しかし、ここが落とし穴です。
優先順位さえあればいいわけではなく、正しい優先順位であることが大切です。
特に完璧主義者の場合、重要な仕事順がかえって足かせになることがあるため、優先順位に工夫が必要です。
その工夫とは「時間のかかる仕事は後回し」です。
たとえば、自分が抱えているタスクのうち、時間のかかる仕事が1つあるとします。
重要な仕事から取り組みたくなりますが、うっかり時間のかかる仕事から着手すると、なかなか完了できません。
完璧主義者は仕事を中途半端にできないため、1つ目の仕事が終わらないかぎり、2つ目や3つ目の仕事に着手できない。
そしてどんどん時間が過ぎていく。
仕事が全体的に遅延したり、未完の仕事が発生したりするのです。
そこであらためて優先順位を見直します。
重要な仕事順を基本としつつ、時間のかかる仕事があるなら、あえて最後に回します。
最初に細かな雑用を片付ければ、最後に残った仕事に全力を注げます。
納期までの残り時間を十分活用しやすくなるため、納得のいく仕事を完成しやすくなるのです。
もちろん実際は仕事の兼ね合いがあるため自由にできないこともありますが、意識しておきたいポイントです。
重要な順番が、正しい優先順位とは限りません。
時間のかかる仕事なら、優先順位を下げたほうがいい場合もあるのです。
世の中には、少なからず完璧な結果を出す人が存在します。
完璧に歌を歌う人。
完璧な演技をする人。
完璧に仕事を仕上げる人。
完璧な結果を出す人は、かっこよくて素晴らしいので憧れます。
完璧な結果を出す人を見ると「自分も完璧にできるかもしれない」と思います。
実際に実現できている人がいるので「自分も努力すれば、できるはずだ」と憧れます。
しかもそういう人に限って、軽々こなしているのが特徴です。
軽々こなしているから「少し頑張れば、自分もできるだろう」と思いやすい。
周りから称賛されていると「自分もあんなふうになりたい」とうらやましくなる。
もちろん努力をすれば、より良い結果を出していけるようになるでしょう。
勉強や練習を積み重ねていけば、いずれその人のように完璧に近づけるかもしれません。
しかし、ここで意識してほしいのは「自分と他人は別である」ということです。
お互い生まれも育ちも違います。
もともと備わっている先天的な能力も違います。
その人が完璧な結果を出せているのは、適性と才能があるうえ、膨大な努力をした結果です。
結果だけを見れば完璧ですが、見えないところで膨大な努力をしています。
もはや天才の域に達していることも少なくありません。
適正と才能のない人が、適正と才能のある人の真似をしたところで、同じにできないのは当然です。
苦しむのは目に見えています。
できないから「なぜできないのだろう」と落ち込んだり焦ったり悩んだりします。
「人は人。自分は自分」と考えることです。
他人の完璧な結果を見て、参考にする程度ならいいですが、惑わされてはいけません。
他人に憧れるより、まず自分らしさを突き詰めること。
他人の適正や才能に憧れ、真似をするのではありません。
自分の適正と才能を見つけ、そこに集中することが大切です。
完璧な結果は出せなくても、素晴らしい結果を出すことなら、凡人でも可能です。
自分の適性と才能に集中すれば、スムーズに成長できるでしょう。
そのうえで、努力をこつこつ積み重ねていけば、いずれ素晴らしい結果を発揮できるようになります。
周りから「素晴らしい結果だね」と称賛されるようになるのです。
完璧主義は、性格が関係しているとは限りません。
人によっては「心の口癖」が完璧主義に関係していることが少なくありません。
その心の口癖とは「完璧にしよう」です。
仕事をするとき「完璧に仕上げよう」と思う。
人付き合いも「完璧に付き合おう」と思う。
人生も「完璧に生きよう」と思う。
完璧主義者は、ことあるごとに「完璧にしよう」と思う癖があります。
ここに注目です。
実際のところ「完璧にしよう」と思うのは、完璧主義だからとは限りません。
「完璧にしよう」と思うから完璧主義になっている場合があります。
言葉には口癖があるように、心にも口癖があります。
心の中で「完璧にしよう」と口癖があると、ことあるごとに完璧を意識することになります。
心で唱えた言葉によって、自分で自分を完璧へと洗脳してしまいます。
心の声が意識の深くまで響き渡り、無意識の部分まで到達します。
その結果、本当の完璧主義になってしまうのです。
あなたの場合はいかがでしょうか。
ことあるごとに「完璧にしよう」と思う癖があるなら要注意です。
完璧主義にしている犯人は、自分であり、心の口癖です。
もし心の口癖が影響しているなら、解消する方法は単純です。
心の口癖を別の言葉に置き換えるだけ。
「完璧にしよう」ではなく「適当にしよう」と思うようにしましょう。
心の中で「適当にしよう」と繰り返し唱えてください。
仕事をするときも「適当に仕上げよう」と自分に言い聞かせる。
人付き合いも「適当に付き合っていこう」と自分に言い聞かせる。
人生も「適当に生きよう」と自分に言い聞かせる。
「完璧にしよう」と思いそうになれば、ぐっと我慢して「適当にしよう」と言い換えましょう。
だんだん完璧主義から適当主義に変わっていけるでしょう。
人によっては、たったこれだけで完璧主義が治るかもしれません。
完璧主義者は、結果にこだわります。
理想とする完璧を実現させたいため、少しでも良い結果を出そうとします。
たしかにお金の絡んだビジネスなら、結果を出すことが必要不可欠。
きちんと結果を出さなければ、上司や顧客から評価されません。
正しい結果が出ないなら、手順や方法が間違っている可能性もあるので見直す必要もあるでしょう。
そうした成果主義の現場があるのも事実ですが、落とし穴もあります。
結果ばかり見ていると、感情の起伏も激しくなります。
結果が出たときは大喜びをする一方、結果が出なければ落胆して、純粋な気持ちで仕事を楽しみにくくなります。
また結果の良しあしに、自分の存在感が左右されます。
結果が出たときはいいですが、結果が出ないとき「自分は無意味な存在ではないか」と自己嫌悪と自己否定が加速します。
結果にとらわれていると、いつも何かに追われているような感覚に陥ります。
心配と恐怖が心の中で渦巻き、なかなか落ち着けず、精神を消耗しやすい。
最初はよくても、途中で疲れ果ててしまいやすいのです。
結果しか考えないのは、完璧主義者の悪い癖です。
完璧主義を治すには、結果ではなく、過程を楽しむようにしましょう。
もちろん結果を軽んじるわけではありませんが、いったん脇に置いて、今はひとまず過程を楽しむことに集中します。
たとえば、仕事です。
仕事をするとき、いったん結果は忘れて、過程を楽しむようにします。
考えるのを楽しむ。
調べるのを楽しむ。
相談するのを楽しむ。
仕事の過程を楽しむことに集中すれば、完璧主義に悩まされなくて済みます。
ミスや失敗があっても、それを改善点の発見と捉えることができるようになります。
たとえ思うような結果が出なくても「経験が得られた」「充実した時間だった」と喜べるでしょう。
料理をつくるときも同じです。
味や出来栄えといった結果も大切ですが、いったん忘れて、過程を楽しむようにします。
献立の考案を楽しむ。
食材の買い物を楽しむ。
一つひとつの調理を楽しむ。
料理の過程を楽しむようにすれば、完璧から解放されます。
途中で間違えることがあっても「次に生かせばいい」と考えることができるようになります。
出来栄えが少し悪くても「楽しめたからいいよね」と前向きに考えられるでしょう。
過程を楽しむと、モチベーションも長く保ちやすくなるメリットがあります。
過程を楽しむことに、プラスはあっても、マイナスはありません。
根気ややる気が湧いて、わくわくしながら取り組めます。
長く続けることでどんどん成長ができ、能力と実力を身につけられるのです。
「いかに仕事を楽しむか」を意識してみてください。
考えた瞬間から、さっそく楽しい気持ちが湧いてくるはずです。
完璧主義者はナンバーワンを目指す傾向があります。
ナンバーワンは最も良い状態です。
仕事で言えば、最優秀。
スポーツで言えば、金メダル。
芸術で言えば、最優秀賞。
それ以上、上がなく、まさしく最高の状態です。
ナンバーワンを達成できれば、完璧の状態を実現できます。
ナンバーワンにこだわるのは、完璧主義者に見られる傾向の1つです。
しかし、現実でナンバーワンになれる人はごくわずかです。
圧倒的な実力がないかぎり、ナンバーワンになれないほうが多いでしょう。
限られた範囲のため、激しい競争になります。
ナンバーワンを目指すと、自分が納得する範囲が1つだけになります。
ナンバーワンを目指すとなると、ナンバーワン以外はすべて不満足になります。
焦ったり落ち込んだりいらいらしたりすることが増え、不満を抱きやすくなります。
仮にナンバーワンになったとしても、安心できません。
ほかの人に抜かれないよう、いつも気が休まらない日々になります。
いくら頑張っても、追いかけてくる人たちが気になり、おちおち夜も寝られません。
ナンバーワンを目指すのは、いばらの道になるはずです。
そこで少し考え方を変えてみましょう。
ナンバーワンを目指すのではなく、ベストスリーを目指すようにします。
自分が納得できる範囲が広がるため、少し楽になります。
ベストスリーが厳しいなら、ベストファイブやベストテンを目指すようにします。
自分が満足できる範囲が広がることで、完璧主義者の納得の範囲が広がり、穏やかな心が手に入ります。
自分を甘えさせているように感じますが、その考えこそ完璧主義です。
自分を甘えさせているのではなく、自分に優しくしていると考えてください。
どの範囲まで許すかは状況によりますが、できるだけ許容範囲を広げたほうが楽になります。
完璧主義は、何事も完全な達成を目指そうとします。
最初に自分にノルマを課して、それを達成できなければ、自分を責めてしまいます。
「完了しなければ納得できない」
「最後までやりきらなければ満足できない」
「未達成なんてもってのほか」
何事も完全な達成を目指そうとする一方、未達成で満足する経験が足りません。
完璧主義を治すためには、未達成でも満足する経験を増やしていく必要があります。
中途半端な状態でも、満足できるトレーニングといってもいいでしょう。
中途半端には、ネガティブな印象が伴いますが、あえて考えないようにします。
完璧主義者にとっては性格に反するため、言語道断とも思える取り組みですが、ぜひ取り組んでみてください。
反発を感じるからこそ、取り組む価値があります。
何度かトレーニングしていると、心のコントロールがうまくなり、未達成でも満足感が得られるようになります。
たとえば、読書です。
完璧主義者は、最後まで読み切らなければ満足感を得られませんが、あえて途中で読むのをやめてみます。
200ページのうち、残り20ページ残して読み終えてみます。
最初は気持ち悪くて落ち着かないかもしれませんが、これもトレーニングの一環です。
このとき、大切なポイントがあります。
読めなかった部分は気にせず、読めた部分に集中しましょう。
「20ページを残してしまった」と思うのではなく「少なくとも180ページは読めた」と考えます。
達成できた部分に着目すれば「これだけ読めた。よく頑張った」と自分を認めることができ、満足感を得やすくなります。
運動の場合も同じです。
たとえば、3キロのランニングをするつもりで、わざと2キロ時点で終えてみます。
このときも、達成できなかった部分より達成できた部分に注目しましょう。
「目標の3キロを達成できなかった」と思うのではなく「少なくとも2キロは走れた」と考えます。
達成できた部分に注目すると、焦りやいらいらが抑えられます。
考え方を切り替えれば、未達成の状態でも、一定の満足感を得られるようになります。
どうしても気持ちが落ち着かないなら「無理をしないほうが長続きする」という考え方がおすすめです。
無理やり達成するより、こつこつマイペースで進めるほうが、最後に大きな成果を達成できます。
ポジティブに考えることで、罪悪感に悩むことが少なくなり、心が軽くなります。
こうした取り組みを繰り返していくにつれて、心のコントロールがうまくなります。
未達成で満足する経験を積み重ねていくにつれて、完璧主義が治っていきます。
世の中には、完璧にできないことがあります。
たとえば、夫婦生活です。
夫婦生活は正解がないため、完璧にしたくてもできません。
夫婦生活は、思うようにいかないことが多々あります。
「以心伝心」「つかず離れずの距離」などデリケートなことは、言葉や数字で表現するのが難しい。
子育ても完璧がありません。
子育ては点数のつけようがないため、完璧にできないことの1つです。
子育ては、想定外の連続。
頑張っても、思うようにいかないことは日常茶飯事です。
芸術もそうです。
芸術は感性の世界。
美術・音楽・文学・演劇。
絵・言葉・数字で表現ができても、正解が存在しないため、完全に表現するのも不可能な分野です。
趣味や価値観は人によって違うため、考え方や受け止め方もさまざまであり、感想も評価も人によって変わります。
試験や試合のように結果を数字で表現できることならいいですが、子育て・夫婦生活・芸術では結果を数字で表現できません。
「100点満点」「100%」「パーフェクト」が存在しません。
曖昧で抽象的で、完璧が存在しない世界です。
努力の方向が、良いのか悪いのかさえ、わからないことも少なくありません。
あなたが取り組んでいることを振り返ってみてください。
実は、そもそも完璧にできないことではないでしょうか。
そもそも完璧にできないことを完璧にしようとしているなら、無駄で非効率だと気づけるでしょう。
終わりのないストレスに苦しめられるのも当然です。
無駄に頑張っていた自分がおかしく思えるでしょう。
「そもそも完璧にできないことだったのだね」とわかれば、完璧を諦めることも大切です。
完璧が存在しない世界は、最善を尽くすのがいちばんです。
自分なりにできるかぎりの努力を尽くしたなら、それでよしとします。
完璧にできなくても、最善を尽くしたなら、誰も文句は言いません。
自分を苦しめていた鎖が解き放たれるのです。
人生を短く考えていませんか。
完璧主義者は、短期的に考える傾向が目立ちます。
「少しでも早く成長したい」
「少しでも早く結果を出したい」
完璧を好んでいるため、成長も結果も完璧を求め、短気になりがちです。
完璧を求めると、自然と人生が短く感じるようになります。
不備不足ばかりを考えていると、いくら時間があっても足りない気がしてきて、人生が短く感じるようになります。
人生が短くなると、ますます短気になる悪循環に陥ってしまうのです。
この悪循環を防ぐため、意識したい考えがあります。
「人生は長い」と意識しましょう。
いったん歩くのをやめて、立ち止まり、人生の長さに意識を向けてみましょう。
人生は長い。
あなたにはまだまだ多くの時間が残されています。
そして多くの可能性も残されています。
今すぐ成長できなくても、まだまだ人生が長いですから、これから向上できるチャンスがあります。
今は結果が出なくても、まだまだ人生は長いですから、今後やり直し・取り返しのチャンスがあります。
なかなか思いどおりにいかなくても、長い人生を意識すれば、穏やかな気持ちになるはずです。
そんなに急いでどうするのでしょうか。
あまり急ぎすぎると、足元に落とし穴があっても気づきにくくなります。
急ぎすぎた結果、落とし穴に落ちて大けがをするほうが、よほど大きなリスクです。
少し遅くなっても問題ありません。
長い人生を意識して、穏やかに生きようではありませんか。
「今回はダメだったけど、次回を頑張ればいいよね」と思えばいい。
あなたは人生から多くの時間をプレゼントされています。
人生からプレゼントされている貴重な時間を意識すれば、1秒1分を大切に丁寧に生きていけるでしょう。
時間さえあれば、何でもできます。
「まだまだ人生は長い」と意識して、心に余裕をつくりましょう。
いらいらしたり焦ったりすることが減り、にこにこしたり落ち着いたりする時間が増えます。
そして、人生にはまだまだ多くの可能性が残されていることにも気づけるはずです。
肩に力が入りすぎていませんか。
呼吸が浅くなっていませんか。
仕事に集中するときには誰でも起こる現象ですが、特に完璧主義者は顕著です。
完璧を意識していると、仕事をするとき、責任感やプレッシャーを強く感じるようになります。
普通の人より肩に力が入りやすく、呼吸も浅くなりやすい。
一時的ではなく、慢性的になっている場合が少なくありません。
「肩に力が入っているだけ」「呼吸が浅いだけ」と思いますが、軽視できない悪影響があります。
肩に力が入っていると、血液の流れを妨げるため、疲れやすくなったり仕事のパフォーマンスが低下したりします。
呼吸が浅くなっていると、脳を循環する酸素量も不足するため、頭の働きが低下します。
そうしてストレスを感じると、ますます肩に力も入って呼吸も浅くなる悪循環に陥るのです。
完璧主義者は、今すぐ肩と呼吸を意識しましょう。
まず意識をしながら、肩の力を抜くようにします。
肩をだらんとした状態にして、楽な状態にします。
肩を回してみたり、自分で軽く肩を揉んだりしてみるのも効果的です。
次に深く呼吸をしましょう。
息を吸った後、ゆっくり息を吐く。
吸うより吐くことに力を入れると、酸素を効率よく体内に取り込めます。
肩の力を抜いて深く呼吸をすると、不思議な現象が起こります。
体の力を抜いただけで、自然と心や考え方が柔らかくなっていくことを実感できるのではないでしょうか。
心と体はつながっています。
体の力を抜くことで、心の緊張も抜けていきます。
完璧主義の固い考えが穏やかになり、心が柔らかくなっていくでしょう。
普段から体の硬直を感じたら、意識をして取り組むようにしてください。
完璧主義者は、肩と呼吸への意識を心がけたい。
意識的に肩の力を抜き、深い呼吸を心がければ、感じるストレスやプレッシャーも和らぎます。
世間では「諦めるのは悪いこと」という風潮があります。
勉強・スポーツ・仕事。
たしかに努力もしないですぐ諦めるのは良くありません。
難しいことがあっても、それが仕事なら取り組まなければいけません。
最初はうまくできなくても、勉強や練習をしていけば、だんだんできるようになります。
頑張ることは可能性を高めること。
頑張った分だけ、成功に近づけます。
できないことがあれば、できるようにする考え方は大切です。
夢や目標をもって生きることは、人生の張りになり、生きがいにもなります。
しかし、現実世界では、極めて実現が困難なことも存在します。
今から練習を始めてオリンピック選手になるのは、不可能ではありませんが、大変困難でしょう。
今すぐ会社を辞めて、宇宙飛行士になる夢を追いかけるのは、不可能ではありませんが、現実的に厳しいでしょう。
上場企業の激しい出世争いに勝ち抜いて社長まで上り詰めるのも、不可能ではありませんが、厳しい競争になるのは確実です。
ほぼ不可能なことに執着していると、費用・時間・労力に際限がありません。
特に完璧主義者は「諦め=悪」と考える傾向が強い。
出口の見えないトンネルに迷い込んで抜け出せなくなる。
ゆくゆくは人生を破滅させてしまう危険性もゼロではありません。
断念しないで続ける姿勢は素晴らしいですが、むやみに続けることも、大きなリスクが潜んでいるのです。
そこで大切にしたいのは「諦め」です。
ほぼ不可能なことは、潔く諦めることも大切です。
諦めれば、無限ループから解放され、それ以上は苦労しなくて済みます。
もし完璧主義の性格が諦めを妨げるなら、良い考え方があります。
諦めることを「前進」と考えてみましょう。
諦めるといえば、ネガティブに考えがちですが、ポジティブに考えてみる。
自分の限界を受け入れることで、別の選択肢を選べるようになりました。
上手に諦めることで、別の光が見えてきました。
方向転換をすることで、別の道を歩めるようになりました。
つまり、前進なのです。
「もう頑張らなくていいよ。もう諦めて、次に進もうよ」
そう自分に語りかけると、完璧主義の固い心が柔らかくなっていくでしょう。
上手に自分を許していくことが、完璧主義を治していくことでもあります。
完璧主義者は、無駄な経験を嫌います。
意味のあることや結果の出ることだけ求めようとします。
ところが実際は、勇気を出して挑戦しても、不毛に終わることも少なくありません。
そんなとき完璧主義者は「何て無駄なことをしてしまったのだろう」と悔しがり、自分を責めてしまいます。
無駄を避ける気持ちが強いため、無駄な経験をしてしまったとき、ひどく感情的になります。
予定どおりにいかなかったことに腹を立て、自分に自信をなくしたり、自己嫌悪に陥ったりします。
「無駄骨を折った。時間を返してほしい!」
「無駄遣いをした。お金を返してほしい!」
恨んだり悔やんだりして、無駄な経験を悔やむのです。
しかし、無駄な経験と思い込むのは良くありません。
無駄を避けようとすると、行動範囲が狭くなり、行動力も弱くなります。
無難な選択しかできなくなり、行動もワンパターンになるのです。
こうしたとき、良い考え方があります。
無駄になった経験があれば「きっと別の機会で生かされる」と考えましょう。
そのときは生かされないかもしれませんが、別の機会で生かされます。
何の失敗がいつどこで役立つかはわかりません。
1つ言えるのは「いつかどこかで役立つ」ということです。
ビジネスでの失敗がプライベートで生かされることもあるでしょう。
プライベートの失敗がビジネスで生かされることもあるでしょう。
たとえば、好きな人に勇気を出して告白した結果、振られたとします。
結果だけ見ると失敗ですが、つらい経験を通して精神力が鍛えられました。
強くなった精神力が、営業・交渉・プレゼンなど、仕事で生かされることはあり得ます。
本人も気づかないうちに、いつの間にか別の場面で生かされているのです。
難しい仕事に挑戦した結果、失敗に終わったとしましょう。
結果だけ見れば失敗ですが、つらい経験をしたおかげで、同じ失敗をした人の気持ちを理解できるようになります。
共感や同情がしやすくなり、包容力に変わるでしょう。
自然と相手に寄り添った話し方ができるようになるはずです。
本人は生かすつもりはなくても、別の機会で自然と生かされている状態です。
完璧にこだわるのはナンセンス。
どんな失敗も、その場で結果が出なくても無駄になりません。
無駄になった経験は「別の機会で生かされる」と考えることです。
そう考えると、人生に無駄な経験は1つもないことに気づけます。
むしろ完璧を無視して、どんどん行動していくことです。
「別の機会で生かされる」と考えると、すっと心が軽くなり、明るい気持ちになれます。
最近、どんな失敗をしましたか。
今は失敗に感じるかもしれませんが、別の機会で生かされます。
生かされる日を期待して、何か新しいことに挑戦してみましょう。