私たちは日々、先入観を持って生きています。
意識的に先入観を持つつもりはなくても、いつの間にか持っています。
まったく先入観を持っていないのは赤ちゃんだけであり、普通は誰でも何らかの先入観を持っています。
先入観を持つきっかけは、情報に触れることから始まります。
学校で学んだこと、人から聞いた話、メディアから得られる情報。
さまざまな媒体や機会を通して情報に触れ、知識を得ています。
ハウツーの知識があると、生活が便利で快適になります。
方法や手順を知っていれば、仕事を効果的かつ効率的に行えます。
また物事を判断するときの手がかりになります。
迷う場面があったとき、あらかじめ知識があれば、より正しい決断をすることができるようになります。
知識は力であり、武器です。
知識は、私たちが生きるうえで欠かせません。
しかし、知識はメリットばかりではありません。
時として知識は、先入観に変わり、生活の妨げに変わることもあります。
過度の先入観は偏見や固定観念になり、いつの間にか悪影響を及ぼしていることがあります。
たとえば、新しいことに挑戦する人の多くが失敗している様子を見聞きしたとします。
挑戦者の多くが失敗していると「挑戦を避けるのが無難」「余計な行動はしないほうがいい」という先入観を持ってしまいます。
その影響で、新しいことに挑む勇気が出なくなり、人生の可能性をつぶしてしまうことがあります。
また、ある国の不祥事が多く報道されているのを見聞きすると、だんだんその国に悪い印象を持つようになります。
その国や人々に対して悪い印象を持ったり、その国に旅行したくないと思ったりするでしょう。
知識が偏ると見方も偏ってしまい、物事を正しく判断できなくなります。
知識の偏りによって先入観が生まれると、判断や行動の妨げになることがあります。
正しい現実が認識できなくなり、大切なチャンスを逃したり、重要な事実を見過ごしたりすることもあります。
周りの言葉に流されていると、自分らしくない生き方になってしまうことも少なくありません。
もし先入観にとらわれているなら、できるだけ対策が必要です。
知識を頼りにしながら生きる一方、余計な先入観にとらわれてはいけません。
特定の知識や偏った考えに惑わされず、考え方をフラットにすることで、先入観をなくしていくことが可能です。
素直で純粋な心を取り戻すことで、やる気や勇気が湧いたり、決断力や行動力が高まったりします。
先入観をなくすことは、人生の可能性を切り開く力になるのです。