執筆者:水口貴博

あがり症対策に役立つ30の基本知識

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あがり症を引き起こす5大原因。

あがり症を引き起こす5大原因。 | あがり症対策に役立つ30の基本知識

なぜ人前に立ったとき、緊張するのでしょうか。

なぜあがり症になるのでしょうか。

あがり症の原因を大きく分けると、次の5つが代表的です。

「自意識過剰」「エゴイズム」「完璧主義」「心配性」「過剰な責任感」です。

自意識過剰

自分に対する意識は社会生活で必要です。

客観的な視点は、人付き合いにも役立ちます。

常識やマナーを守るにも自意識は欠かせません。

ただし、自意識も過剰になると、意味合いが変わります。

周りが見えなくなり、意識が自分だけに向かうのはよくありません。

他人が自分をどう見ているかを気にしすぎる状態になると、余計な緊張を生み出します。

自分の印象を気にする状態が常に続くと、落ち着けず、リラックスできません。

自意識過剰になると、疲れやすくなったり情緒不安定になったりなど、ストレスを生む原因になります。

エゴイズム

自分を立派に見せたい気持ちは誰にでもあるでしょう。

適度の範囲ならいいですが、過剰に発展すると、エゴイズムに変わります。

自分を立派に見せることだけに注意が向くと、過剰な緊張を招きます。

エゴイズムの目立つ言動は、聞き手への配慮を忘れるだけでなく、周りに不快感を与える場合もあります。

スピーチでもプレゼンでも、本当の主役は、話し手ではなく聞き手です。

大切なのは、利他主義です。

あくまで聞き手を第一に考えて発表することが重要です。

完璧主義

完璧にやり遂げようとするのは、緊張をもたらす原因です。

完璧な仕事を目指す姿勢は素晴らしいですが、かたくなに執着するのは、余計な緊張を生む原因になります。

完璧主義は、ミスに弱い欠点があります。

1つでもミスをすると、理想が崩れて動揺を招き、収拾が難しくなります。

心配性

「絶対ミスをしてはいけない」

「本当にうまくいくだろうか」

ミスや失敗を恐れるのは、普通の感覚です。

心配も、適度の範囲ならミスや失敗の防止に役立ちます。

しかし「心配性」というほど病的な状態になると、意味が変わります。

小さなことまで際限なく心配しすぎるのは、余計な緊張や心労を増やすだけ。

心配性は、過度の緊張を招く原因になります。

過剰な責任感

普段から過剰な責任感を持っている人は、人前でも発表でも強く責任を感じる傾向があります。

たとえば「必ず成功させなければいけない」「自分の将来がかかっている」などの考え方です。

もちろん責任感があるのは素晴らしいこと。

仕事の責任を重んじて、最後までやり抜く姿勢は、社会人として立派であるのは間違いありません。

しかし、過剰な責任感となると、プレッシャーが過剰になり、緊張を高めます。

小さなミスや失敗でも、必要以上の責任を感じてしまい、過剰なストレスを生みます。

自分を追い込んでしまい、あがり症に発展しやすくなります。

あがり症対策に役立つ基本知識(4)
  • あがり症を引き起こす5大原因を理解する。
あがり症になりやすい7つの性格。

あがり症対策に役立つ30の基本知識

  1. あがり症とは何か。
  2. あがり症になるメカニズム。
  3. あがり症をチェックしよう。
    あがり症によく見られる15の特徴。
  4. あがり症を引き起こす5大原因。
  5. あがり症になりやすい7つの性格。
  6. あがり症になりにくい3つの性格。
  7. あがり症は遺伝なのか。
  8. あがり症は病気なのか。
  9. あがり症を治す薬はあるのか。
  10. あがり症の代表的な3種類の治療法。
  11. あがり症の原因は2つある。
    「人前で話す技術の不足」「上手に話す技術の不足」。
  12. 発表のお手本を見つけて、参考にしよう。
  13. 練習によって自信をつけることが、緊張に強くなる王道。
  14. 「自分はできる」と信じることを、練習をサボることと一緒に考えない。
  15. 慣れに才能は必要ない。
    慣れは、すべての人に備わっている能力。
    必要なのは、練習量のみ。
  16. いつの間にかあがり症が治っていた事例もある。
    自然とあがり症が治る事例の共通点とは。
  17. 場数を踏むだけであがり症が治らない2つの原因とは。
  18. 時間は、短く区切るだけで、時間感覚も変わる。
  19. 緊張して寝られないときの2つの対処法。
  20. 緊張で汗をかきやすい体質についての考え方。
  21. あがり症という短所は、面接でどう説明すればいいのか。
  22. あがり症は、あなたのチャームポイント。
  23. あがり症は、短所ではなく長所。
    素晴らしい可能性が秘められている。
  24. もともとメンタルが弱いから、鍛えても無駄と思わないこと。
    鍛えたことがないからこそ、挑戦する価値がある。
  25. 大切なのは、緊張しないことではなく、結果を出すこと。
    緊張しても、結果を出せればOK。
  26. 発表に失敗したときの人生への悪影響を考えてみる。
  27. 病院は、病気になってから行くところではなく、悩んでいるときに行くところ。
    心療内科で診察を受けてみよう。
  28. あがり症は、大人になっても克服できるのか。
  29. 緊張による下痢は、過敏性腸症候群の可能性を疑う。
  30. 被害妄想が重度の場合、統合失調症の可能性を疑う。

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