執筆者:水口貴博

緊張対策に役立つ30の基本知識

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すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。緊張の中には病気が関係しているものもある。

すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。緊張の中には病気が関係しているものもある。 | 緊張対策に役立つ30の基本知識

世間では「緊張は病気ではない」という認識が一般的です。

人なら誰でも緊張を経験します。

スピーチ・プレゼン・面接など、人前で話さなければいけない場面では体がこわばって当然でしょう。

緊張の感じ方に個人差はありますが、多くの人から注目される場面なら、普通は緊張します。

もともと臆病や弱気の性格の人なら、特に緊張しやすいはずです。

しかし、すべての緊張を「性格上の問題」と片付けるには早すぎます。

緊張の様子が、あまりに不自然だったり、生活に支障が出るほど悪かったりするなら、別の可能性を考えたほうがいいでしょう。

それは、病気です。

緊張の中には、病気が原因で引き起こされている場合もあります。

たとえば、社交不安障害・パニック障害などです。

不安神経症の一種ですが、れっきとした病気です。

そのほか、不眠症や自律神経失調症など、緊張とは無関係であるような病気が、間接的に影響している場合もあります。

病気は、気合や根性などの精神論で簡単に対処できるものではありません。

放置や自分勝手な対策では、かえって悪化させることもあります。

病気に必要なのは、正しい治療です。

緊張が生活に支障が出るほど悪化しているなら「性格上の問題」と片付けず、一度医療機関の受診をおすすめします。

緊張に関する悩みで医療機関を受診する場合「精神科」「心療内科」が一般的です。

受診する科に迷ったときは、総合病院の受付で相談してもらうのも1つの方法です。

できるだけ初期状態のうちに受診するほうが、治療も改善も早くなります。

緊張対策に役立つ基本知識(28)
  • 日常に支障が出るほど緊張がひどいなら、専門医を受診する。
緊張から解放された後こそ要注意。

緊張対策に役立つ30の基本知識

  1. 私たちは、緊張の意味や価値を学び忘れている。
  2. 緊張は、私たちの生活と切っても切れない関係。
    むやみに緊張を避けようとすると、生活の質の低下を招く。
  3. なぜ人は、緊張するのか。
  4. 緊張の判断は、自分の気持ちより体の反応のほうが正確。
  5. 緊張を2種類に分けて考える。
    「適度な緊張」と「過度の緊張」。
  6. 緊張する場面の、7つの代表例。
  7. 緊張がもたらす4つの効果。
  8. なぜ極度に緊張すると、涙が出るのか。
  9. なぜ緊張すると、手足が冷えるのか。
  10. なぜ緊張したとき、あくびが出るのか。
  11. 緊張すると、げっぷが出やすくなる原因とは。
  12. 緊張は、遺伝が関係しているのか。
  13. 緊張に強くなるための3つの精神。
    「前向きの精神」「割り切りの精神」「開き直りの精神」。
  14. 緊張対策になる食べ物。
  15. 緊張する原因を把握しないと、正しい対策も立てられない。
  16. 十分な睡眠を取っておかないと、緊張しやすくなる。
  17. 仕事を後回しにする癖は、過度の緊張を招く原因。
  18. 気合と緊張の違いは紙一重。
    違いを分ける要素とは。
  19. 緊張が過度になる原因は、エゴイズム。
  20. 適度の範囲は、状況に応じて変化する。
    変化をもたらす3つの要因とは。
  21. 原稿の棒読みは、緊張した態度より、印象が悪い。
  22. 緊張で口が渇いたとき、唾液の分泌を促す3つの対処法。
  23. 緊張と緊張感を、きちんと区別する。
  24. リハーサルの意味は、慣れるだけではない。
    自分の弱点をあぶり出す意味もある。
  25. お酒で緊張をほぐすのは誤った対処法。
  26. 緊張による不眠を、お酒や睡眠薬で解消させるのは要注意。
  27. 聴衆が明るい表情に見えてきたら、あなたが緊張に慣れてきた証拠。
  28. すべての緊張を「性格上の問題」と片付けない。
    緊張の中には病気が関係しているものもある。
  29. 緊張から解放された後こそ要注意。
  30. 「緊張したくない」と思っているうちは、まだメンタルが弱い。
    「緊張してもいい」と思うようになれば、本当に強くなった証拠。

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