執筆者:水口貴博

あがり症対策に役立つ
30の基本知識

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あがり症の原因は2つある。
「人前で話す技術の不足」
「上手に話す技術の不足」。

あがり症の原因は2つある。「人前で話す技術の不足」「上手に話す技術の不足」。 | あがり症対策に役立つ30の基本知識

あがり症の原因は何でしょうか。

「あがり症」という言葉から「緊張の原因は人目に慣れていないこと」と思われがちです。

もちろん人目に慣れていない影響もありますが、それがすべての原因と思い込むのはよくありません。

実際は別の要因が関係している可能性もあります。

それが「上手に話す技術の不足」です。

人目に慣れていても、上手に話すことができなければ、緊張を促す結果になります。

したがって、あがり症の原因を大きく分けると、次の2つに分類できます。

  1. 人前で話す技術の不足
  1. 上手に話す技術の不足

人前で話すとき、緊張して平常心を失う原因は、一方もしくは両方が不足している可能性があります。

それぞれ別の技術であるため、分けて考えることが大切です。

人前で話す技術の不足

普段私たちが人と話をするときは「1対1」が基本です。

多くても「1対2」「1対3」という程度でしょう。

しかし、スピーチやプレゼンなどでは大きく状況が異なります。

一度に大勢の人前で、しかも一方的に話し続ける状況は、普段の生活ではなかなかありません。

そのため人前で話す技術が不足していると、慣れていない状況に強いストレスを感じ、緊張を高めてしまうのです。

上手に話す技術の不足

自分の言いたいことをわかりやすく説明するのも、技術が必要です。

  • 難しい言葉をわかりやすく言い換える
  • ときどきユーモアを含めて、笑いを誘う
  • 相手の反応を見ながら、臨機応変に対応する

会話に慣れている人ならスムーズですが、普段人と接することが少ない人の場合、とっさにうまく話せない場合があります。

たとえ人目に慣れていたとしても、上手に話す技術の不足が不足していると、やはり緊張を促す結果になります。

§

あがり症で悩んだとき、どちらに該当しているか振り返ってみてください。

一方ではなく、両方が該当している場合もあります。

不足している技術を重点的に訓練することで、人前で話す上達もスムーズになります。

あがり症対策に役立つ基本知識(11)
  • 自分のあがり症は「人前で話す技術の不足」「上手に話す技術の不足」のどちらなのか、確認する。
発表のお手本を見つけて、参考にしよう。

あがり症対策に役立つ30の基本知識
あがり症対策に役立つ30の基本知識

  1. あがり症とは何か。
    あがり症とは何か。
  2. あがり症になるメカニズム。
    あがり症になるメカニズム。
  3. あがり症をチェックしよう。<br>あがり症によく見られる15の特徴。
    あがり症をチェックしよう。
    あがり症によく見られる15の特徴。
  4. あがり症を引き起こす5大原因。
    あがり症を引き起こす5大原因。
  5. あがり症になりやすい7つの性格。
    あがり症になりやすい7つの性格。
  6. あがり症になりにくい3つの性格。
    あがり症になりにくい3つの性格。
  7. あがり症は遺伝なのか。
    あがり症は遺伝なのか。
  8. あがり症は病気なのか。
    あがり症は病気なのか。
  9. あがり症を治す薬はあるのか。
    あがり症を治す薬はあるのか。
  10. あがり症の代表的な3種類の治療法。
    あがり症の代表的な3種類の治療法。
  11. あがり症の原因は2つある。<br>「人前で話す技術の不足」「上手に話す技術の不足」。
    あがり症の原因は2つある。
    「人前で話す技術の不足」「上手に話す技術の不足」。
  12. 発表のお手本を見つけて、参考にしよう。
    発表のお手本を見つけて、参考にしよう。
  13. 練習によって自信をつけることが、緊張に強くなる王道。
    練習によって自信をつけることが、緊張に強くなる王道。
  14. 「自分はできる」と信じることを、練習をサボることと一緒に考えない。
    「自分はできる」と信じることを、練習をサボることと一緒に考えない。
  15. 慣れに才能は必要ない。<br>慣れは、すべての人に備わっている能力。<br>必要なのは、練習量のみ。
    慣れに才能は必要ない。
    慣れは、すべての人に備わっている能力。
    必要なのは、練習量のみ。
  16. いつの間にかあがり症が治っていた事例もある。<br>自然とあがり症が治る事例の共通点とは。
    いつの間にかあがり症が治っていた事例もある。
    自然とあがり症が治る事例の共通点とは。
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    あがり症は、短所ではなく長所。
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  24. もともとメンタルが弱いから、鍛えても無駄と思わないこと。<br>鍛えたことがないからこそ、挑戦する価値がある。
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    鍛えたことがないからこそ、挑戦する価値がある。
  25. 大切なのは、緊張しないことではなく、結果を出すこと。<br>緊張しても、結果を出せればOK。
    大切なのは、緊張しないことではなく、結果を出すこと。
    緊張しても、結果を出せればOK。
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  27. 病院は、病気になってから行くところではなく、悩んでいるときに行くところ。<br>心療内科で診察を受けてみよう。
    病院は、病気になってから行くところではなく、悩んでいるときに行くところ。
    心療内科で診察を受けてみよう。
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