あがり症の原因は何でしょうか。
「あがり症」という言葉から「緊張の原因は人目に慣れていないこと」と思われがちです。
もちろん人目に慣れていない影響もありますが、それがすべての原因と思い込むのはよくありません。
実際は別の要因が関係している可能性もあります。
それが「上手に話す技術の不足」です。
人目に慣れていても、上手に話すことができなければ、緊張を促す結果になります。
したがって、あがり症の原因を大きく分けると、次の2つに分類できます。
人前で話すとき、緊張して平常心を失う原因は、一方もしくは両方が不足している可能性があります。
それぞれ別の技術であるため、分けて考えることが大切です。
普段私たちが人と話をするときは「1対1」が基本です。
多くても「1対2」「1対3」という程度でしょう。
しかし、スピーチやプレゼンなどでは大きく状況が異なります。
一度に大勢の人前で、しかも一方的に話し続ける状況は、普段の生活ではなかなかありません。
そのため人前で話す技術が不足していると、慣れていない状況に強いストレスを感じ、緊張を高めてしまうのです。
自分の言いたいことをわかりやすく説明するのも、技術が必要です。
会話に慣れている人ならスムーズですが、普段人と接することが少ない人の場合、とっさにうまく話せない場合があります。
たとえ人目に慣れていたとしても、上手に話す技術の不足が不足していると、やはり緊張を促す結果になります。
あがり症で悩んだとき、どちらに該当しているか振り返ってみてください。
一方ではなく、両方が該当している場合もあります。
不足している技術を重点的に訓練することで、人前で話す上達もスムーズになります。