緊張が過度になる原因は「エゴイズム」です。
エゴイズムとは「自分の利益を中心に考えて、他人の利益は考えない思考」のことをいいます。
人前で発表するなら、きちんとした様子を見せたいと思うでしょう。
「自分のかっこいい姿を見てもらいたい」と思う。
「立派に発表をやり遂げ、尊敬されたい」と願う。
「素晴らしい発表で周りとのレベルの違いを見せつけたい」と考える。
しかし、それがいけないのです。
「自分のかっこいい姿を見てもらいたい」という思いは、自分中心の考え方です。
「立派に発表をやり遂げ、尊敬されたい」という願いも、自分中心の考え方です。
「素晴らしい発表で周りとのレベルの違いを見せつけたい」と考えるのも、自分中心の考え方です。
自分を立派に見せることだけ集中しているエゴイズム。
実際のところ、本気になって聴衆のことを考えていません。
スピーチでもプレゼンでも、本当の主役は、話し手ではなく聞き手です。
自分の利益は忘れ、聴衆の利益だけ考えましょう。
聞き手に役立つことが重要であり、話し手のことは二の次です。
「聴衆の役に立ちさえできれば十分。自分のことはいい」と考えてください。
自分を犠牲にしてでもいいから、全力で聴衆に役立つことだけ考える。
心が利己主義から利他主義へ切り替われば、緊張は、驚くほど小さくなります。