プロの司会者が、胸の前で両手を重ね合わせながら話すことがあります。
普通のボディーランゲージに見えますが、手の震えをごまかしたり気分を和らげたりする意味もあります。
一言で言えば「ボディーランゲージを兼ねた緊張対策」というわけです。
この方法は、私たちも見習いたいところです。
緊張で手が震えたときに役立つのは、自分の両手です。
本番前、両手を合わせて、すり合わせたり揉んだりしましょう。
緊張しているときは、手の血行が悪くなり、筋肉もこわばっています。
適度に手を動かしたほうが、手の血行が促され、手の筋肉がほぐれていきます。
ゆっくりすり合わせるのもよし。
素早くすり合わせるのもよし。
こすり合わせていると摩擦熱が発生して、手の表面が温まってきます。
優しく揉むのもよし。
強く揉むのもよし。
両手をマッサージすると、血行が促されて筋肉もほぐれ、だんだん気持ちも落ち着いてきます。
特別なルールはなく、自分の好みに応じてすり合わせたり揉んだりするだけでOKです。
そのほか「指先をつまむ」「手首を回す」「手を握ったり開いたりする」なども効果的です。
マッサージに近い感覚が得られ、気分転換にもなるでしょう。
最低でも1分間、できれば3分間続けましょう。
たったこれだけで、手の震えは小さくなります。
手のひらの肌色に赤みが帯びてきたら、血行がよくなった証拠です。
本番中なら、プロの司会者のように、胸の前で両手を重ね合わせながら話す方法が便利です。
自分の手を触っていると、安心感が得られ、震えや興奮が収まります。
ボディーランゲージを兼ねた緊張対策になり、自然な様子に見えます。