口論をして部屋を出るとき、よく見かけるマナー違反があります。
部屋のドアを強く閉めてしまう行為です。
いらいらを相手にぶつけるわけにはいきませんから、強くドアを閉めることで発散させようとします。
「私は怒っている」という意思表示として、ドアを強く閉めることもあるでしょう。
「ばたん」という音が部屋に響き渡り、相手を驚かせるのです。
よくありがちな場面ですが、大人らしさという点では首をかしげる行為です。
「いらだちを直接相手にぶつけていない」と思うかもしれませんが、客観的に見てみましょう。
たしかに暴力は振るっていませんが、ドアを強く閉めた大きな音を通して、相手にストレスをぶつけています。
ドアを強く閉めると、ドアを傷める原因にもなるでしょう。
物に当たって、ストレスを発散させているのと同じ状態です。
自分はすっきりするかもしれませんが、相手にもドアにもダメージがあり、大人らしくない対応なのです。
口論でいらいらしても、ドアを強く閉めないことです。
相手と口論をしていらいらしても、ゆっくり部屋のドアを閉めましょう。
むしろいらいらしたときこそ、いつもより優しくドアを閉めるくらいでちょうどいい。
いらいらしたときこそ、あなたの大人らしさが試されます。
感情をコントロールして、恥ずかしくない振る舞いを貫けるのが大人です。