「なぜ私のことを理解してくれないのだろうか」
「もっと自分のことを理解してほしい」
そう思ったら、自分にこう問いかけてください。
「そんな自分は、相手を理解しようとしているだろうか」と。
往々にして、相手を理解しようとすることを忘れ、自分ばかりを理解してもらおうとしがちです。
誰でも自分が一番大好きです。
相手の話より、自分の話がしたい。
相手を理解するより、自分を理解されたい。
結果として、相手より自分を優先していることが多いのです。
しかし「自分を理解してほしい」と言うばかりでは、人間関係をうまくやっていくのは難しい。
自分のことばかりに集中している人は、自意識が過剰です。
「自分、自分」という雰囲気が出ていると、近寄りがたくなり、相手はあなたを理解したい気持ちが薄れるでしょう。
自分を理解してもらいたければ、まず相手を理解することから始めましょう。
相手の考えていることや願っていることを、理解します。
想像だけで終わらせるのではありません。
きちんと相手と向き合って、話を聞く姿勢を持ちましょう。
話をしたほうが、もっと理解できるでしょう。
「あなたを理解したい」という気持ちは、言葉や態度から自然と相手に伝わります。
あなたの優しい気持ちに、相手は心を動かされるでしょう。
すると、今度は相手も「理解しよう」と思うようになります。
理解しようとする人が、理解されるのです。