面接では、希望の業務について質問されることがあります。
「希望する仕事はありますか」「やってみたい業務はありますか」などです。
採用するにあたり、応募者に希望する業務があれば、参考にしたいと考えます。
応募者の能力を少しでも発揮できる配置があるなら、企業にとっても歓迎です。
もし応募者に仕事が制限される事情があれば、早めに把握しておくほうが、業務の調整もしやすくなります。
さて、この質問をするとき、面接官はある不安を抱いていることにお気づきですか。
面接官の立場としては、内心、びくびくしながら質問をしているでしょう。
希望の業務についての質問は、早期離職率を上げやすい質問だからです。
どういうつながりがあるのでしょうか。
応募者が希望の職種を言って入社した場合、希望の仕事ができると思い込みやすいためです。
実際のところ、新入社員が対応させられる仕事は、補助や雑用の仕事が大半です。
応募者の期待値を上げやすいため、入社後、希望の仕事をさせてもらえないときの失望が大きくなる。
その結果、仕事を辞めやすくなるのです。
応募者としても、あくまで希望であることを伝え、むやみに大きな期待を抱かないのが賢明です。
希望どおりの仕事をさせてもらえれば、ラッキーと思うくらいがいいでしょう。
新入社員として、与えられた仕事は何でもするくらいの心持ちで対応するほうがいいでしょう。
与えられた仕事を1つ1つ丁寧にこなしていけば、いずれ実績を認められ、希望の仕事を早くやらせてもらいやすくなります。