30代は、誰もが焦りを経験する時期です。
「30にもなって、ろくに仕事もできない。年収が低い。結婚していない」
世間と自分のギャップに、焦りを感じ始めるのです。
この焦りは、独特です。
「情けない」という感情が入り交じる、焦りです。
感情をどこにぶつけていいのかわからず、いら立ったり悲しくなったりするのです。
しかし、焦って行動するのは、よくありません。
仕事に焦ると、かえってミスが増え、余計に仕事が遅れるでしょう。
結婚に焦ると、相手の選び方を間違え、夫婦のすれ違いに苦労するでしょう。
焦って行動すると、かえって後悔を増やします。
そもそも、なぜ焦るのでしょうか。
焦りとは、比べることから出てくる感情です。
おそらくあなたは、無意識のうちに、世間と自分を比べているはずです。
テレビや雑誌で見かけた「30代の実態」なる特集を目にして、ふと意識しているのです。
世間と比べて、一喜一憂したところで、仕方ありません。
自分は自分でしかないからです。
では、焦ったときはどうするか。
焦ったときは、まず深呼吸をしてから、こう考えましょう。
「自分らしい生き方をしよう」と。
「仕事ができない」と言いますが、自分らしく仕事ができているなら、技術も年収も、関係ありません。
自分らしい道を歩んでいるのですから、素晴らしい道を歩んでいると言えます。
「この年になって、まだ結婚していない」と言いますが、30代はまだ結婚が間に合います。
落ち着いてから、自分に合った方法で出会いを求めましょう。
会社のサークルに参加したり習い事などを始めたりなどすれば、道が開けてきます。
ストレートに結婚相談所に向かうのも悪くありません。
そもそも結婚する気がないなら、結婚しない道もあります。
「自分が何を望んでいるか。自分らしい道はどれか」です。
自分らしくないなら、自分らしくなるような道を歩みましょう。
自分らしく歩んでいるなら、それで良しとしましょう。
「自分らしく生きているかどうか」が、一番大切な基準なのです。