あなたは自社の経営がどう行われているか、説明できますか。
「自分は経営者ではないから関係ない」という人もいますが、そうとも言い切れません。
経営の影響を受けるのは、社員だからです。
たしかに経営するのは経営者ですが、経営に関心を持つ姿勢は、すべての社員に必要です。
政治と同じ考え方です。
国の政治に関心を持つのは、政治家だけではありません。
国の運営は、国民の生活に影響しますから、国民も関心を持つことが大切です。
会社も同じです。
会社の経営に関心を持つのは、経営者だけではありません。
会社の運営は、社員の生活に影響しますから、社員も関心を持つことが大切です。
「会社の経営は、上向きか下向きか」という表面的な内容だけではありません。
決算期はいつなのか。
会社の経営手法は、どうしているか。
会社の主な収入源は、どこなのか。
可能なら、貸借対照表や損益計算書などもチェックしましょう。
わかる範囲で、会社の経営状態について知る努力が大切です。
経営に関心を持つ一番の効果は、仕事のセンスが向上することです。
たとえば、自社の経営がわかると、経費削減に対する関心も強くなります。
プリント用紙1枚でも、会社の経費から出ています。
「無駄を省かないと、自分の生活にも影響する」とわかれば、節約する意識も強くなります。
また、会社の主な収入源がわかれば、力を入れるべき仕事もわかります。
お得意先がわかり、営業にも力が入ります。
営業の優先順位も、自然と見えてくるようになります。
このように自社の経営に関心を持つと、さまざまなところで仕事のセンスが上がります。
もし、起業することになったときも、自社で学んだ経営センスが役立つのです。