足の裏は、体の中で、最も汗腺が密集している場所の1つです。
さらに靴を履いているので、通気もよくありません。
そのため足は、ひどく汗が目立つのです。
1日に足から出る汗の量は、両足を合わせて、コップ1杯分にもなるといわれています。
不快なにおいは、人の印象を損ねてしまう要因です。
足からくさいにおいがすると、その人の心まで腐っているようです。
そう思いたくはありませんが、そう思いやすい世間があります。
しかし、実際のところはどうでしょうか。
足から腐ったにおいがする人は、必ずしも、心まで腐っているとは限りません。
むしろ、逆かもしれないのです。
体を清潔にしているにもかかわらず、ひどくにおうなら、精神的な面が影響していると考えられます。
精神性発汗です。
たとえば、仕事なら「早く終わらせないといけない」「間違えないようにしよう」と思うことで、汗をかきやすくなります。
人間関係なら「人に迷惑をかけていないか」「自分にできることはないだろうか」と思うことで、汗をかきやすくなるでしょう。
「汗をかいては悩み、悩んでは、まだ汗をかく」という悪循環に陥ることがあります。
皮肉にも、繊細な心が、汗をかきやすい体質に生み出す一因になります。
繊細な心の持ち主ほど、体臭になりやすいのです。