「なぜか、人から避けられているようだ」
そう思うきっかけは、口臭なのかもしれません。
1つ、興味深いデータがあります。
「口臭はするだろうか」
「口臭は、どんなにおいがするのだろうか」
口臭問題は、まず自分の息をチェックすることから始まります。
口臭対策の第1は、食後の歯磨きです。
一番大切なポイントです。
これをなくして、口臭予防は語れません。
歯ブラシと歯磨き粉。
薬局で買い物をするとき、どちらに重点を置いて選んでいますか。
歯磨き粉は、商品ごとに、個性があります。
歯磨きをするタイミングは、2パターンあります。
「食後にも寝る前にも歯磨きをする人」と「寝る前だけ歯磨きをする人」です。
徹底する人と、必要最小限で抑えようとする人です。
歯を磨くとき、忘れやすいことがあります。
「歯磨き」という言い方のためでしょうか。
その名のとおり、歯だけを磨く人がいます。
「歯磨きしても、口の中にねばねばが残る。すぐ口臭がする」
そんな状況に心当たりがあるなら、磨き残しがあるのかもしれません。
「そんなはずはない。歯磨きにはしっかり時間をかけている」
コーヒーによる口臭は、コーヒーのにおいがします。
アルコールによる口臭は、アルコールのにおいがします。
コーヒーやアルコールが原因となる口臭は、におえばわかります。
口臭対策は、実行だけして、終わりではありません。
歯磨きが終わった後「息がきれいになっているだろう」と思い込みはありませんか。
実行した後、効果があることをもう一度確かめることが大切です。
口は、噛む動作を繰り返すと、だ液が分泌されるようになります。
だ液の1日の分泌量は、1~1.5リットルといわれています。
だ液に味はありません。
口臭対策は、食後の歯磨きです。
歯を磨くことで、歯にたまっている食べかすが取り除かれ、きれいになります。
歯磨き粉の成分によって、口の中のにおいもすっきりします。
ガムを噛むなら、ガムの種類にもポイントがあります。
できるだけ糖類が含まれていない「シュガーレスのガム」がおすすめです。
砂糖が多く含まれていると、糖分が歯垢に変わり、口臭の原因になります。
近々、ガムを噛む機会があれば、次のような比較実験をしてほしいです。
ガムを前歯だけで噛む場合と、奥歯だけで噛む場合を比べてみましょう。
もちろんどちらもだ液は分泌されますが、分泌量が違うはずです。
ある日のことです。
職場で、ガムを噛みながら仕事をしている人がいました。
別にそれはいいのです。
だ液は、1日におよそ500から1,500ミリリットル、分泌されています。
ビールびん、2本分です。
量が多いと感じませんか。
口臭に悩む人が、ふと思い浮かべる、単純な解決策があります。
「口臭の悩みは、黙ってさえいればいいのではないか」という発想です。
たしかに考え方としては間違っていません。
無口な人ほど、口がくさくなりやすいのは本当です。
黙ってばかりで口を動かさないでいると、だ液の分泌が減って、口臭が強くなるのです。
適度に話すことで口を動かして、だ液の分泌を促すことが大切です。
だ液には、口臭を抑える消臭効果があります。
たとえば、ガムを噛むと、だ液の分泌が促されるので、口臭が抑えられるのです。
また、ガムがなくても、歯を上下に噛み合わせたり、口の中で舌を動かしたりする方法も効果的です。
私は実家で、クッピーという名前の犬を飼っています。
クッピーとじゃれ合っているとき、ときどき口のにおいが気になることがあります。
「虫歯なのかな」と、歯を除いてみますが、その様子はありません。
口の中が汚れるのは、食事だけとは限りません。
見落としがちなのは、飲み物です。
食後、口が寂しいので、飲み物へ手が伸びることがあります。
ソフトドリンクを飲むと、吐く息が臭います。
たっぷり含まれる糖分によって歯垢ができて、口の環境が悪化するのです。
コーヒーやお酒などには、飲み物そのものに、においがあります。
ストレスと口臭。
一見、関係ないように思えますが、つながりがあります。
ストレスの多い生活を送っていると、口の中がにおいやすくなります。
コーヒー豆には、消臭効果があるのをご存じですか。
「コーヒー」ではなく「コーヒー豆」です。
煎ったコーヒー豆の表面をよく見ると、小さな穴がたくさん開いていることがわかります。
他人と話をしているとき、相手の口からコーヒーのにおいを感じることがあります。
私は毎日コーヒーを飲んでいるので、コーヒーの口臭は、ぴんときます。
「飲んだコーヒーはモカだね」と、頭の中で考えることがあります。
コーヒーも、口臭の原因になります。
コーヒーの苦みが口の中に残ったままになると、吐く息もくさくなります。
私はコーヒーが好きなので、コーヒーだけはやめられません。
食後のデザートにケーキを食べるか、フルーツを食べるか。
あなたはどちらが好みですか。
食後のデザートに何を食べるかで、口臭も変わります。
愛し合っている夫婦なら、寝起きのキスで起こすこともあるでしょう。
愛する人からキスで起こされると、いい1日を始められそうですね。
しかし、愛情を伝えるつもりの寝起きのキスは、かえって嫌われることもあります。
口臭における、単純な発想があります。
「食事を抜けば、口臭も抑えられるだろう」
発想としてはわかります。
朝食を抜くと、かえって口臭はひどくなります。
空腹の状態が続くと、胃の中で分泌されたすい液が分解され、独特の異臭が発生します。
異臭が胃から口へと逆流して、吐く息がくさくなるのです。
以前、水口家の冷蔵庫を開けると、梅のにおいがするのが定番でした。
冷蔵庫の中に、大量の梅干しが詰め込まれた、一回り大きな箱があったからです。
なぜかというと、祖父と祖母は生前、梅干しを大量に消費していたからです。