「履物」には、蒸れにくいものもあれば、蒸れやすいものもあります。
あらかじめ蒸れにくい履物を知っておくと、足の蒸れやにおいを防げます。
蒸れやすさに応じた関係は、次のようになります。
「合皮の靴、ハイヒール>本革の靴>シューズ>サンダル、スリッパ>素足」
特に注目していただきたいのは「合皮と本革の違い」です。
やはり一番蒸れやすいのは「合皮の靴」や「ハイヒール」です。
ゴムや合皮などは、完全に空気を通しません。
熱も空気も逃がしにくくなり、高温多湿で蒸れやすくなります。
次に通気性がいいのは「本革の靴」です。
知られていませんが、合皮より本革のほうが、蒸れにくいです。
人の肌と同じです。
人の肌には、毛穴という小さな穴があるように、本革にも小さな穴があります。
本革にも、小さな空気の通り穴が存在するため、湿気が逃げやすく、蒸れにくくなるのです。
次に通気性がいいのは「布製のシューズ」です。
靴の中の空気が布繊維の隙間から逃げやすいため、蒸れにくくなります。
次に蒸れにくいのは「サンダル」や「スリッパ」です。
最も蒸れないのは、やはり素足です。
こうした関係を頭に入れておき、できるだけ蒸れにくい履物を選ぶようにしましょう。
職場に出社するときは革靴を履き、出社してからサンダルに履き替えるように心がければ、足の蒸れを最小限に抑えられます。
時と場合が許すかぎり、蒸れにくい履物を履くことで、足の蒸れやにおいを防ぐことができるのです。