かっこ悪くても、モテることはあります。
外見に恵まれなくても、優しかったり話が面白かったりすると「人間味があるな」と思い、心を引かれます。
外見や話術が輝いているのは、ポイントアップになりますが、必須ではありません。
あなたは、自分のにおいを、知っていますか。
自分では、自分のにおいがわかりません。
鼻は、においに慣れやすい性質があります。
人間なら、汗、垢、皮脂は、あって当然です。
汗は、体温調整のために出てくる水分です。
垢は、肌の新陳代謝のために剥がれる古い角質です。
体臭がにおう人には、一般的にあまりよくない印象があります。
「清潔感がない」「がさつ」「野蛮」など、清潔感の欠如している印象があります。
では、体臭の強い人は、人種的に劣っているのかというと、そうではありません。
男性と女性とで、体臭のなりやすさには違いがあります。
一般的に、女性より男性のほうが、体臭になりやすい傾向があります。
その原因は、男性ホルモンです。
くさい体臭は、誰にとっても嫌なものです。
デオドラントには、微香タイプのものがあります。
嫌なにおいを消しつつ、いいにおいを身につけられるなら、一石二鳥ですね。
体を洗うのは、体臭予防の基本です。
毎日お風呂に入り、余分な汗、垢、皮脂などを落とすことが大切です。
汚れを落とした直後は、すっきりした清潔感が漂うでしょう。
体臭予防として、朝にシャワーを浴びるのは、いい方法です。
睡眠中にかいた汗や皮脂を、朝にしっかり落とせば、清潔になって体臭が抑えられます。
しかし、1つ間違うと、かえって体臭をひどくさせることがあります。
下着の汚れは、洗濯すれば、きれいに落ちます。
と言いたいところですが、実際は違います。
「ある程度、きれいに落ちます」というほうが、正確です。
汗を拭くとき、落とし穴があります。
乾いたハンカチやタオルなどで拭くと、余計ににおいが強くなることです。
「汗を拭けば、においも取れるだろう」と思いますが、ここです。
便秘とは、排便の回数や量が減ってしまう状態です。
便が腸にたまるわけですから、おならもくさくなります。
便秘の悪影響は、便が出なければ、代わりに全身からも、嫌なにおいが出てくるのです。
体臭の原因の1つとして、腸内環境の悪化があります。
腸内には、およそ1000種類の常在菌がいます。
ブドウ菌・ウェルシュ菌などの悪玉菌。
人が生きていくのに欠かせない栄養素があります。
5大栄養素です。
「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」です。
腸内には、およそ1000種類、およそ100兆個もの常在菌が生息しています。
大きく分けると「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類です。
重さにすると、1.5キログラムもあるといわれています。
皮脂も、体臭の原因の1つです。
汗そのものにはほとんどにおいはありませんが、皮脂にはにおいがあります。
体の中で最も皮脂の分泌量が多いのは、頭皮です。
「汗臭い!」
「おやじくさい!」
「変なにおいがする!」
体臭に関して、女性には男性にはない「変わった特徴」があります。
女性の体臭は、月経が起こる1カ月単位で、変化することです。
特にこれという生活の変化がなくても、月経の周期によって、体臭がわずかに変化します。
「生理中は、においが気になる」
生理中のにおいは「鉄のさびたようなにおい」「腐った魚」「生ごみ」などと、例えられます。
どれも、あまり良い例えではありませんね。
私は、社会人になった一時期、シャワーばかりの生活を送っていた時期がありました。
覚えることがたくさんあり、忙しい業務でした。
しかも、へまばかりだったので、毎日残業が当たり前でした。
体臭がひどい人に「くさいです」とストレートに言うのは難しいものです。
正直ですが、ストレートすぎます。
仲がいい親友なら簡単に言えるのではないかと思いますが、実際は逆です。
考え方は、体臭にも影響します。
汗をかくのは、暑いときだけではありません。
ストレスを感じたときにもかきます。
ダイエット中に「体臭がひどいよ」といわれ、ショックを受けたことはありませんか。
体臭の原因は、清潔感の欠如だけではありません。
急なダイエットも、体臭の原因になることをご存じですか。
においやすい食事の代表格といえば、ニンニクです。
歯を磨いたり、シャワーを浴びたりすれば、においが取れるだろうと思いますが、なかなか取れません。
少し複雑なメカニズムがあります。
「おや。どこからにおっているんだろう」
体をきれいに洗っているにもかかわらず、どこからともなく異臭を感じることがあります。
口でもない、足でもない、脇でもない。
体を不潔にしていると、においやすくなります。
汗、垢、皮脂が混ざると、細菌が繁殖して、異臭を放ち始めます。
これは耳も同じです。
歯磨き粉の中には、爽やかな磨き心地を強調した商品があります。
すうっとした感覚が口の中に広がるものです。
ミントの香りがするものが、代表的です。
体臭の悩みがあるとき、どの科の病院を受診すればいいのでしょうか。
なかなかぱっと思い浮かびませんよね。
実は「体臭は○○科」と、はっきり決まっているわけではありません。
体臭を、香水でごまかそうとする人がいます。
柑橘系などの爽やかな香水をたっぷりつければ、一時的に体臭はなくなります。
発想としては悪くないと思いますが、現実的ではありません。
体臭対策を、客観的に見聞きしていると「面倒だ」と思います。
こまめに、汗や皮脂を拭き取る。
こまめに、爪を切る。
人類の歴史で、体臭が社会問題として取り上げられ始めたのは、実はまだ最近です。
昔は「体臭問題」は、あまり大きく取り上げられていませんでした。
技術が未発達の時代は、不衛生な環境が当たり前でした。