執筆者:水口貴博

汗のにおいを抑える30の対策

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汗は、悪者ではない。

汗は、悪者ではない。 | 汗のにおいを抑える30の対策

「体臭は、汗をたくさんかくせいだ」

汗そのものはにおいませんが、体臭のきっかけになりやすいのは、たしかです。

汗をかきやすいと、垢や皮脂と混ざりやすいため、においも発生しやすいのです。

「汗をかきやすい体質だから、体臭がひどいのだろう」

いいえ、誤解です。

汗そのものは、ほぼ無臭です。

99パーセント以上が、水分です。

残りの1パーセント以下は、塩化ナトリウムやアンモニアなどです。

においの成分は多少混ざっていますが、微量です。

たっぷり汗をかいても、においません。

サウナでたっぷり汗をかいても、汗のにおいはあまり気になりませんよね。

スポーツで大量の汗をかいた直後は、あまり汗のにおいが気になりません。

汗をかいても、ハンカチやウェットティッシュなどですぐ拭き取れば、においは抑えることができます。

汗に対するマイナスの感情が大きすぎませんか。

汗に対するマイナスの感情があると、正常な汗も、いけないことだと感じやすくなります。

汗をかきやすい体質は、悪いことではありません。

本来汗は、体の体温調整のために、かくものです。

温熱性発汗であろうと、精神性発汗であろうと、汗をかくことは、体が正常に反応している証拠です。

仮に、人から汗の存在がなくなれば、どうなるでしょうか。

気温が高いとき、体温を下げることができないので、すぐ熱中症になります。

熱中症がひどい場合、最悪、死に至ることもあります。

汗をかきにくい体質は、体調をコントロールしにくいということです。

体臭面でデメリットがあるものの、ささいなことです。

汗は、体に必要です。

むしろ、正常に汗をかける体質を喜ぶべきです。

見方によっては、大変な健康体です。

たくさん汗をかく体質は、熱いときに体がすぐ反応して、体温を素早く下げることができます。

体を守ろうと、一生懸命に仕事をしている状態です。

緊張や焦りを感じたときにかく汗も、ストレスから体を守ろうとする働きが正常に行われている証拠です。

それらは、正常の範囲内です。

健康が一番。

汗を憎まない。

汗は悪者ではないのです。

汗のにおいを抑える対策(23)
  • 汗を悪者扱いするのは、やめる。
顔にかく汗を、一時的に汗を止める裏技。

汗のにおいを抑える30の対策

  1. ある程度の体臭は、誰にでもあるもの。
    違いがあるのは、体臭に対するエチケット。
  2. 実は、汗そのものに、においはない。
  3. 実は「汗かき」という明確な定義はない。
  4. 人の体から出る汗には2種類ある。
    エクリン腺とアポクリン腺。
  5. 汗をかく状況を理解することは、体臭を抑えるポイントを理解すること。
  6. 汗には「よい汗」と「悪い汗」がある。
  7. 汗の種類は、リトマス試験紙で確認できる。
  8. いい汗をかくためには、トレーニングが必要だ。
  9. 朝のシャワーを習慣にするだけで、体臭のほとんどは解決できる。
  10. 抗菌タイプの下着は、やみつきになるくらい効果がある。
  11. これというほど汗をかかなくても、汗臭さは目立つもの。
  12. 汗をほったらかす習慣が、体臭の原因になる。
  13. 乾いたハンカチで、汗を拭くと、においは余計に強くなる。
  14. 水を飲む量を減らしても、汗の量は変わらない。
  15. からいものや熱いものを、食べすぎない。
  16. においやすさには、個人差がある。
  17. 服の代えを持っていけば、大量の汗も、怖くない。
  18. 脱ぎ終わった替えの下着をどうするかが、大切だ。
  19. においの種類によって、デオドラントを使い分ける。
  20. 制汗スプレーは、使い方を誤れば、逆効果。
  21. 定期的な半身浴で、汗腺機能を高めよう。
  22. 冷え性と汗かきの、意外なつながり。
  23. 汗は、悪者ではない。
  24. 顔にかく汗を、一時的に汗を止める裏技。
  25. 全身の発汗を抑えるには、首筋を冷やそう。
  26. 緊張したときほど、まず深呼吸。
  27. デリケートな、においの問題は、誰に話せばいいのか。
  28. 精神的な汗がひどく目立つなら「体質の問題」より「心の問題」かもしれない。
  29. 心療内科の先生に、話を聞いてもらうだけで、意味がある。
  30. 緊張して汗が止まらないなら、開き直るのが一番。

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