公開日:2025年9月19日
執筆者:水口貴博

習い事で心がける30のマナー

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辞めようとする生徒を引き留めるなら、1回まで。

辞めようとする生徒を引き留めるなら、1回まで。 | 習い事で心がける30のマナー

習い事をしていると、仲間が辞めようとする場面に出くわすことがあります。

大切な仲間が辞めていくのは悲しいこと。

特に親しい人であればなおさらです。

事前に相談してくれればいいものの、急に辞めると言うのです。

「なぜ急に? 何があったの? 辞めないで。今までの努力がもったいない」

そんな気持ちから、つい引き留めたくなるものです。

何とか考えを改めてもらおうと、説得を試みることが多いのではないでしょうか。

もちろんそれはそれで自然なことではありますが、引き留めるのならマナーがあります。

引き留めるなら「1回まで」が原則です。

辞めようとするのは、本人の意思です。

相手の意思を無理に変えさせようとするのは控えるほうが良いのです。

習い事を辞める理由は、人それぞれです。

やる気の低下、経済的な事情、先生との相性、人間関係の悩み、家庭の都合……。

複数の事情が重なることもあります。

人に言えない事情もあるかもしれません。

多くの場合「辞める」と決めた時点で、すでに本人の中では結論が出ています。

昨日や今日の思いつきではありません。

時間をかけて出した答えなのです。

引き留めが「重荷」になることもある

引き留められることで「自分が必要とされている」と感じ、嬉しく思う人もいます。

しかし、そうでない人がいることも理解してください。

引き留めることが、相手にとって重荷と感じることもあります。

すっかり習い事から気持ちが離れているのに、無理に続けさせるのも酷です。

習い事を続けている間は授業料がかかって経済的な負担も増えます。

無理に引き留めるのは逆効果になりかねません。

引き留める気持ちが強すぎると「しつこい人」「空気が読めない人」として距離を置かれることさえあります。

無理に引き留めるのは、その人の新しい人生を邪魔することにもなりかねないのです。

だからこそ、辞めようとする生徒を引き留めるなら、1回までです。

本人の意思を尊重しましょう。

辞めたい人は辞めたいのです。

1回説得してダメなら、そこからは態度を改め、きっぱり相手の考えを受け入れましょう。

大切なのは「気持ちよく送り出す姿勢」です。

「残念だけど、新しい人生を応援しているよ!」と明るく言えばいいのです。

それが大人のマナーでもあるのです。

習い事で心がけるマナー(29)
  • 引き留めるなら、しつこくしないよう、1回までにする。
先生が異動することになったとき、どうするか。

習い事で心がける30のマナー

  1. 習い事を申し込んだことに満足してはいけない。
  2. 挨拶と感謝は、習い事の基本。
  3. 授業中は、スマホの使用を控えるのがマナー。
  4. 「先生」ではなく「○○先生」と呼ぶ。
  5. 習い事の自己紹介では、社名と役職は伏せるのが良い。
  6. 先生の言うことは否定しない。
    とことん素直になることが大切。
  7. 腹ごしらえをしてこそ、習い事にも身が入る。
  8. 授業が始まる前には、きちんとお手洗いを済ませておく。
  9. 先生から好かれる生徒になるための3つのポイント。
  10. 自分磨き・自己投資をしている人にからかう言葉をかけない。
  11. うまくいかないからといって、道具に当たらない。
  12. 「先生が何とかしてくれる」という姿勢では、うまくいかない。
  13. 先生の話の途中で口を挟まない、先回りして答えない。
  14. リラックスして授業を受けるのはOK。
    だらだらして授業を受けるのはNG。
  15. 自分が使ったウェアは、自分で洗う。
    自分が使った道具は、自分がお手入れをする。
  16. 自分のやり方やペースを人に押しつけないこと。
  17. 人の発表中、自分には関係ないからといって無視するのはNG。
  18. お金を払う立場でも、先生に敬意を払い、礼を尽くす。
  19. 何から何まで先生に頼ってはいけない。
  20. 和食の値段が気になるときの考え方。
  21. 値切る行為はマナー違反。
    値切った分だけ、それ相応の授業となる。
  22. 先生がいつもと様子が違うからといって、詮索しないこと。
  23. 風邪を引いたら、授業を休む。
    無理して授業に来られても、周りが迷惑。
  24. 仲間がうまくなっていることに気づいたら、どしどし声をかけるのがよし。
  25. 先生の急な欠席に文句を言わない。
  26. 後から入ってきた生徒に対して、先輩面をしていないか。
  27. 授業が終わってから、だらだらしない。
  28. 授業が終わってから、質問攻めで先生を長々と引き留めない。
  29. 辞めようとする生徒を引き留めるなら、1回まで。
  30. 先生が異動することになったとき、どうするか。

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