習い事を始めてしばらくすると、新しい生徒が入ってきます。
このとき「先輩面」をしないよう注意が必要です。
「私のほうが先に入ったのだから、言うことを聞くべきだ」
そんな態度を取ってしまうと、相手に良い印象を与えません。
少し早く始めただけで、つい上から目線になってしまうことがあります。
威張った態度を取ったり、相手の未熟さをあざ笑ったりするのは避けたいものです。
「先に習い事を始めたからには、先輩らしく振る舞わなければ」と考える人もいるかもしれません。
たしかに教室に通い始めた時期は自分のほうが早く、キャリアも長いことがあるでしょう。
周りから「ベテラン」と呼ばれる立場の人もいるかもしれません。
しかし、どれだけ経験が長くても、横柄な態度を取れば、相手に不快感を与えてしまいます。
また後から入ってきたからといって、自分よりスキルが劣っているとは限りません。
むしろ自分よりスキルが高く、経験が豊富な人もいるのです。
先輩面をされて、嬉しい人、いい気分になる人はいません。
上から目線で接すれば、相手はむっとして、距離を置くようになるでしょう。
煙たがられ、仲良くなるチャンスを失うことにもなりかねません。
先輩面は、無意識に表れることもあります。
自分では普通に接しているつもりでも、相手には偉そうな態度に見えてしまうことがあるので注意が必要です。
たとえば「わからないことがあったら何でも聞いて」という一言も、言い方次第で印象が大きく変わります。
「わからないことがあって何でも聞きなさい」という言い方では、上から目線に聞こえ、相手にストレスを与えるかもしれません。
一方「わからないことがあったら遠慮なく聞いてね」と同じ目線の言い方であれば、相手も受け入れやすくなります。
先輩面と思われないよう、できるだけ優しく、柔らかく、親しみのある言い方を心がけることが大切です。
後から入ってきた生徒と良い関係を築くためにも、自分の態度には気を配りましょう。