グループレッスンでは、一人ずつ順番に発表する場面があります。
このとき、人の発表にまったく目を向けない人がいます。
「自分には関係ない」と思って無視するのです。
これは望ましくありません。
自分に集中することは大切ですが、自分の発表だけ集中してしまうのはNGです。
人の発表のときも、きちんと目を向けることが大切です。
人の発表を見ていると、気づきや学びが得られることがあります。
自分より上手な人の発表であれば、参考になるポイントや上達のヒントが得られるでしょう。
一方、自分より不慣れな人の発表であっても、もちろん意味はあります。
人の発表を見ながら「こうすればいいのにな」と思うことがあるもの。
「こうすればもっと良くなる」という視点を持てば、何か発見があって、自分の練習にも応用できます。
初心を思い出すきっかけにもなることも少なくありません。
自分と比べるのではなく、あくまで参考にするということです。
さまざまな生徒がいるということは、それだけさまざまな発表があるということ。
さまざまな発表に触れることで、さまざまな学びが得られるのです。
自分の発表のことで頭がいっぱいということもあるかもしれません。
それでも、少しでも人の発表に視線を向ける余裕を持ちたいものです。
「自分に生かせることはないか」という視点で見れば、何かしらの学びが見つかるのです。
習い事では「みんなが先生」という姿勢を持つことが成長の近道です。