少しでもスムーズに別れたいとき、嘘の理由を考える人もいるかもしれません。
単純な理由では、簡単に引き止められます。
「仕事に集中したい」と言って別れようとしても「それなら連絡を減らせばいい」と言い返されるでしょう。
そんなとき「嘘の理由のほうがスムーズに別れられる」と思うかもしれません。
たとえば「ほかに好きな人ができた」です。
ほかに好きな人ができてしまえば、相手の力ではどうしようもないので引き止めにくい。
「どうせ別れる相手だから、嘘をついてもいいのではないか」と考えるかもしれません。
たしかに一理ある方法ですが、事情がないかぎり、基本的に嘘は控えたほうがいいでしょう。
それは次の3つの理由があるからです。
まず嘘の理由で別れようとするのは、誠意が欠けると言えます。
ばれないからいいと思いますが、平気で嘘をつく自分に納得できない人もいるでしょう。
恋人関係を嘘で締めくくるのは、よい終わり方とは言えないでしょう。
一度嘘をつくと、つじつまを合わせるため、別の嘘をつかなければいけなくなります。
嘘を繰り返すたびに、つじつまを合わせるのが難しくなり、話がややこしくなります。
場合によっては、言葉だけでなく態度まで演じる必要があり、かえって面倒が増えることもあります。
もし嘘がばれると、大変やっかいです。
正直に本当の理由を言っても、すでに嘘をついた様子があるため、信じてもらいにくくなります。
相手を不快にさせたり怒らせたりして、別れがややこしくなる可能性が高くなります。
こうした事情のため、別れの理由は、できるだけ正直に言うほうがいいでしょう。
嘘をついたほうが楽に思えるのは、最初だけ。
嘘をつけばつくほどややこしくなり、正直に言うより大変になります。
ただし、絶対嘘が禁止というわけではありません。
別れるためには、嘘が必要な状況もあるはず。
複雑な事情がある場合は、自己責任のうえ、嘘の理由で別れるのも許容範囲です。
このときも、必要最小限の嘘にとどめておくのが賢明です。