先生が指導している途中で「こうですよね」と返す人がいます。
頭の回転が速い人は理解が早い。
「なるほど、つまり言いたいことはこうですね」と先回りして答えてしまいがちです。
ときどき習い事で見かける光景ですが、これは注意したい態度です。
悪気がないのはわかります。
理解の早さを示したい気持ちもわかります。
とはいえ、先生の話の途中で口を挟むのはよくありません。
これは指導を遮っているのと変わりありません。
先生はまだ話を続けています。
話の最中にかぶせて話すのは失礼であり、コミュニケーション上のNG行動です。
理解の早さを示したいとはいえ、話を遮られると、先生はいい気がしません。
指導内容を誤って理解してしまう可能性もあります。
見方によっては先生の指導を尊重していないようにも映り、悪印象につながることもあります。
ささいなことですが、こうした態度が先生との信頼関係に傷をつけることもあるのです。
先生が指導しているときは、話を最後まで聞くことです。
途中で話の結論が見えても、余計な口は挟まず、相槌を打ちながら丁寧に耳を傾けましょう。
最後まで聞くことで、指導内容を正しく理解できます。
「相手の話は最後まで聞く。相手が話し終わってから自分の話を始める」
これはコミュニケーションの基本です。
理解の早さは、先生の話を最後まで聞いたうえで指導通りに動くことで十分伝わるのです。