習い事を受講するとき、授業料を値切ろうとする人がいます。
パーソナルトレーナーを付けるとき、レッスン料を値切ろうとする人もいます。
「少しお安くなりませんか。負けてもらえませんか。そこを何とか……」と言って値切ろうとするのです。
「言うだけ言ってみて、安くなったらラッキー」と思っています。
安く済ませたい気持ちがあったとしても、これはマナー違反です。
まず先生に対して失礼です。
「あなたの授業には、金額に見合うだけの価値がありません」と言っているようなものです。
口に出さなくても、そうしたニュアンスが伝わります。
これほど失礼なことはありません。
先生の気分を害してしまうのです。
たとえうまく値切れたとしても、裏目に出ます。
あなたが先生の立場になってください。
値切ってくる人がいれば、良い印象を受けないのではないでしょうか。
しっかり教えようという気持ちがなえます。
先生とはいえ、心を持った人間です。
「値切られたのだから、こちらもその分だけ手を抜いてもいいだろう」という心理になります。
親身に教えてもらえなくなります。
こっそり削られたり手を抜かれたりして、本来学べるはずのことを学べなくなります。
値切った分だけ、それ相応の授業となるのです。
少しでも安く済ませたいと思いますが、うまく値切れたところで、結局自分に跳ね返ってくる結果となります。
セミナー代やレッスン代を値切るのは、自分にとって損な話なのです。
正規料金は、きちんと払うのがマナーです。
少々高くても、正規料金をきちんと払うのが賢明です。
グループレッスンにせよ、マンツーマンレッスンにせよ、すべてに通じます。
正規料金を払うことは、先生に敬意を払うことになります。
「あなたの授業には授業料だけの価値があります」と認めることになり、しっかり教えてもらえることにもつながります。
正規料金をきちんと払うから、十分なサービスを受けられます。
自分にとってもプラスとなるのです。