ときどき習い事で偉そうにしている人がいます。
「私は客なんだから」
「お金を払っているのはこちらなんだから」
「さあ、私にわかりやすく丁寧に教えなさい」
そう言わんばかりの横柄な態度を見せているのです。
これはよくありません。
たしかにお金を払っているのは生徒ですが、教えるのは先生です。
習い事は、先生がいるからこそ成り立ちます。
いくらお金があっても、先生がいなければ、学ぶことはできません。
先生には「断る権利」があります。
いくらお金を払う立場でも、先生が「あなたは生徒にできません」と断られたら終わりです。
たとえば、落語や職人の世界では、先生にお願いしても、お断りされ、弟子にしてもらえないということが今でもあります。
先生は人生をかけてキャリアを築き上げています。
これまで膨大な時間と労力を費やしています。
知識や経験が豊富で、多くの実績を積んできたプロフェッショナルです。
お金を払う立場でも、先生に敬意を払い、礼を尽くすことが大切です。
教えてもらうときには「よろしくお願いします」と頭を下げて、敬意を払います。
授業を受けるときも、素直な態度で謙虚な姿勢を保ちます。
授業が終われば「ありがとうございました」とお礼を伝えます。
「お金を払ってるから教えてもらって当然」ではなく「お金を払って学ばせてもらう」という姿勢が欠かせないのです。