一生懸命になっている人には、輝きがあります。
何かに集中して、打ち込んでいる人には、オーラを感じます。
そのオーラは、周りの人にも好影響を与えます。
一生懸命になっている人は、周りの人も一生懸命にさせることができるという効果があります。
一種の伝染病です。
病気を移されては困りますが、一生懸命というオーラはどんどん移してもらいましょう。
一生懸命になって頑張っている人は、みんなにも一生懸命を分けてあげている貢献者なのです。
私は高校時代体操部だったのですが、一生懸命に練習をしている先輩がいて、憧れたことがあります。
体操は、1つ間違えれば大けがをしてしまうという、実は危険と隣り合わせのスポーツなのです。
先輩は、危険であるにもかかわらず、とにかく技を自分のものにしたいと一生懸命に練習をしていました。
危険な技でしたから、4、5人補助の人がついて、もし失敗してもいいように構えていたほどです。
私も、その補助役の1人でした。
目の前で、危ない技をしている姿は「一生懸命」という言葉があまりに似合う光景でした。
私はまさに真剣そのものの空気に包まれ、何もしゃべれませんでしたが、一生懸命さは十分に伝わってきました。
一生懸命な人は、すこぶるかっこいいのです。
ひととおり先輩の練習が終わった後、私は先輩に「一生懸命でしたね」と話しかけました。
腕や足が傷だらけになりながらも、先輩は「ありがとう」と言って、にっこり笑ってくれました。