名前を間違えられることがあります。
「水口」という名字には「みずぐち」「みずくち」「みなくち」といった読み方があります。
「裕子」という名前には「ゆうこ」「ひろこ」があり、どちらにも読めます。
シンプルな漢字でも、ふりがながないと、一発で正しく読むのは難しいことが少なくありません。
名前を間違えられたら、どうするか。
不都合がないなら、そのままでいくのもありでしょう。
たとえば、一度しか会わない相手や一度しか呼ばれない状況であれば、訂正せず、そのままでやり過ごすのもありです。
間違えられやすい名前は、毎回訂正するのが手間に感じられ「まあいいか」となりがちです。
名前を呼ばれたとき「とりあえず自分のことだとわかればいい」という状況なら、気にはなっても困ることはありません。
しかし、今後長く関わる相手なら、早めに訂正しておくのが賢明です。
できればその場ですぐ訂正するのがベストです。
「後から訂正すればいいかな」と思うこともあるかもしれません。
その場で訂正するのは何となく気が引け、後回しにすることがあるもの。
ところが、意外と後から訂正するのは難しいのです。
「実は私の名前は○○ではなく○○と言います」
後から訂正するのは、唐突な感じがあって抵抗があります。
今さら感もあって、なかなか言い出しにくいのです。
何度も間違った呼び方をされ続けていると、完全に間違ったほうで覚えられます。
結局訂正を言い出せず、間違った呼び方が定着することがあるのです。
後から訂正するのは、相手にとっても負担となります。
1人が間違った呼び方をすると、それを聞いた周囲にも間違った名前が広まって、5人10人へと増えてしまいます。
後から訂正すると、相手は覚え直さないといけません。
後になればなるほど、訂正が大変なことになるのです。
名前を訂正するなら、その場ですぐしましょう。
訂正は大切なことです。
少し気が引けるかもしれませんが、早いほうがお互いのためです。
「○○と言います」と一言言うだけです。
気が引けることもあるかもしれませんが、間違っているのですから、やはり訂正しておくほうがいいのです。
今後長く関わる相手だからこそ、最初が肝心です。
名前を間違って呼ばれたのなら、早めに訂正したほうが、今後のやりとりがスムーズになります。
相手もわざと間違えたわけではありません。
名前は、個人のアイデンティティーに関わる大切なもの。
訂正するのは少し手間かもしれませんが、後先のことを考えると、気づいたときすぐ訂正するのが一番楽です。