なぜ疲れやすいのか。
それは、手抜きをしたと思われたくない気持ちが強いからです。
お母さんが疲れるのは、手抜きをしたと思われるのを恐れているからです。
料理のとき、家族に手抜きをしたと思われたくないから、なかなかお弁当やレトルトに頼れません。
何でも手作りで済ませようとしまい、疲れます。
仕事で疲れるのも、手抜きを恐れているからです。
上司や周りから手抜きをしたと思われたくないから、機械化・自動化・システム化になかなか踏み切れません。
アナログな作業にこだわったり、テンプレートに頼らず一から作ろうとしたり、やらなくてもいいことをやったりします。
贈り物で疲れるのも、手抜きを恐れているからです。
相手に手抜きをしたと思われたくないから、なかなかカジュアルにできません。
手書きのお礼状を頑張ったり、ブランドや金額にこだわったり、かしこまった形にこだわって必要以上の手間暇をかけたりします。
もちろん手抜きしたと思われたくない気持ちは誰にでもあるものですが、気にしすぎるのも考えものです。
手抜きをしたと思われたくない気持ちが強いと、効率的なことに抵抗を感じます。
わざわざ非効率なことをするようになり、疲れやすくなります。
手抜きはどんどんしたほうがいいのです。
もちろん質が下がる手抜きはよくありませんが、ほとんど質が変わらない手抜きなら、むしろ推奨です。
料理は、必要な栄養が取れさえすればそれでいい。
仕事は、きちんと結果が出ているならOK。
贈り物は、相手が喜んでくれるものなら、それでいいのです。
手抜きには2種類あって「良い手抜き」と「悪い手抜き」があります。
楽をして質も下がるのは悪い手抜きですが、楽をしても質が変わらないなら良い手抜きです。
悪い手抜きはよくありませんが、良い手抜きならどんどんしたほうがいいのです。
手抜きを覚えなければ、ストレスや非効率から逃れられません。
余計な時間・お金・体力が奪われます。
根性論で頑張ることになり、疲れる一方です。
大切なポイントさえ押さえていれば、手抜きは怖くありません。
時間も体力もお金も有限です。
貴重なリソースを賢く使うためにも「上手な手抜き」を覚えて、効率化させることが大切です。
手抜きをしたと思われることを恐れないことです。
結果さえ出していればいいことです。
仮に少々質が落ちたとしても、求められるラインをクリアしているなら問題ありません。
上手な手抜きを取り入れていけば、驚くほど仕事が楽になります。
余計な疲れを感じることはなくなるのです。