「中途半端は良くない。最後までしっかりやるべきだ」という声が聞かれます。
それはいかがなものでしょうか。
もちろんお金をいただいている仕事なら別です。
金銭が発生しているからには、中途半端はよくありません。
大変であろうと低賃金であろうと、途中で投げ出さず、責任を持ってしっかりやりきることが大切です。
しかし、何でもかんでもしっかりやりきることが正しいとは限りません。
「中途半端=ダメ」と考えないことです。
中途半端は良くないと考えるのは、ストレスがたまります。
世の中には、中途半端でも良いことがあります。
たとえば、趣味でやっていることなら、中途半端でもOKです。
まったく問題ありません。
趣味は自由です。
とことん極めて完璧を目指すのもいいですが、中途半端で終わってもOKです。
責任を求められたり、誰かに叱られたりすることもありません。
趣味で漢字の勉強を始めました。
検定試験の合格を狙って勉強していましたが、途中で別のことが忙しくなりました。
しっかり勉強してマスターするつもりでしたが、中途半端で終わりました。
もちろん合格どころか、そもそも試験を受けることすらできませんでした。
しかし、中途半端であっても、きちんと勉強できています。
勉強したことは身につきます。
本を半分しか読めていないなら、半分までは勉強できているのです。
完璧にすることだけがすべてではありません。
趣味でやっていることなら、中途半端でもまったく問題ないことです。
遊びでユーチューブを始めました。
必要な機材を買って、話し方の勉強をしたり、撮影や編集の仕方を学んだりしました。
ところが実際に取り組んでみると、自分に合わなかったり想像以上に難しかったりして、途中で挫折しました。
自分に合わないことがわかっただけでも発見です。
中途半端ながらも、撮影や編集について学べたことがあるでしょう。
1つの動画を仕上げるのがいかに手間暇のかかる作業であるかわかったはずです。
他の人の動画を見るとき、その苦労を理解できるようになったでしょう。
「好きなことで食べていく」は、楽ではないことがわかりました。
買った機材は無駄になりましたが、売ればいいことです。
中途半端を許容してください。
中途半端でも、チャレンジはできているし、発見できたこともあります。
人生の駒が前に進んでいます。
中途半端も、素晴らしいのです。